経済・財政
「黒田バズーカ―第3弾」は発射延期が濃厚!
~手詰まり状態が続く日本経済は、この先どうなるのか

黒田バズーカ第3弾の発射はあるか 〔PHOTO〕gettyimages

「口が堅い」あの閣僚の言葉を読む

先夜、加藤勝信一億総活躍担当相と会食する機会があった。

同氏とは官房副長官(政務)時代にも宴席を含めて相当回数会う機会があったが、もともと永田町では旧大蔵官僚出身ということもあって「口が固い政治家」というのが定評であり、ジャーナリトには“お土産”(情報)をくれないとイマイチの評判であった。当然と言えば当然である。

ところが、首相官邸を去り、初入閣を果たしたこともあり、加えて好きなワインが卓上にずらっと並んでいたからか、ジョークを飛ばし、口は滑らかだった。

お断りしておくと、ご馳走になったのではない。筆者を含めジャーナリスト5人が招待したのだ。因みに、その晩に飲んだカリフォルニア・ナパバレーのワイン4本は筆者が用意した。

オフレコ懇談なので2時間半超の会話の中身を明かすわけにはいかない。ただ、一つだけ紹介しておきたいことがある。それは、現在、市場関係者が固唾を呑んで見守る、10月30日に開かれる日銀の政策決定会合で追加の金融緩和(所謂「黒田バズーカ第3弾」)が発動されるのかどうかに関わる発言である。

加藤発言そのものを引用することはできない。それでも、発言全体から受けた印象を言えば、加藤活躍相は、黒田バズーカ第3弾は「発射されない」と判断しているフシが濃厚だった。

追加緩和が発動されなければ、日本経済と景気はどうなるのか。

中国経済の想像以上の減速や、ドイツVWの不正発覚による欧州経済の失速などから新興国を筆頭に世界経済・金融の不透明感が広がり、日本でも個人消費が依然として回復せず、11月16日発表の7-9月期のGDP(国内総生産)速報値が芳しくないと見込まれ、さらに海外投資家のセンチメントが冷え込んでいる。

海外投資家は8月以降、累計で日本株を3兆9,000億円も売り越しているが、この金額は第2次安倍政権発足以来最大、過去最大の可能性がある。それはともかく、日本のみならず不透明な景気情勢を背景に世界の金融市場は現在、手詰まり状態にあると言えよう。

そして個人及び機関投資家のリスク許容度が低下する中、海外投資家は限られた資産を優先的にどの国へ投資するかを模索している。従って、海外投資家はその選択、あるいは差別化要因が日本の金融政策(緩和)であるとしてバズーカ発射を織り込んでいるのだ。

手詰まり相場の打開を期待してきたのに裏切られたとなれば、さらなる日本株売りが加速すると、市場関係者は心配する。

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