夢にまっすぐ、『半沢直樹』を超えていく?
同じく池井戸作品『下町ロケット』が抜群に面白い!

TBS『日曜劇場/下町ロケット』HPより

『半沢直樹』と同じチームの期待作

18日にスタートしたTBS『日曜劇場/下町ロケット』(午後9時)が抜群に面白い。

「技術・誠実・世界品質」をモットーに掲げた零細企業の物語。不正経理問題を起こし揺れている大企業・東芝がスポンサーに加わっているのがブラックジョークだが、紛れもなく秀作ドラマだ。

原作は『日曜劇場/半沢直樹』(2013年)と同じく池井戸潤氏(52)のベストセラー小説。演出の福澤克雄氏(51)と脚本の八津弘幸氏(44)も一緒。誠実に働く男たちとクズたちの対立が物語の中心になっているところも同じだ。

初回の前半では、主人公・佃航平(阿部寛)が社長を務める零細企業「佃製作所」に対し、一部上場企業の「ナカシマ工業」が特許侵害の訴訟を起こす。特許制度の隙間をかいくぐった因縁のようなもので、「佃製作所」に非はない。「ナカシマ工業」は大企業ながらクズなのだ。

「ナカシマ工業」の本当の狙いは訴訟で勝つことではなく、「佃製作所」の乗っ取り。訴訟を起こし、「佃製作所」の体力を弱らせ、高い技術力を会社ごと奪い取ろうとしている。「ナカシマ工業」の法務グループマネージャー・三田(橋本さとし)は「企業は法律を守ればよく、倫理はどうでもいい」と、うそぶく。

三田個人もクズなのだが、同じような考え方のビジネスマンは世間にもいる。そういう人物を幹部にする会社もある。だからこそ、主人公・佃との対立が盛り上がった。敵がリアルなクズであるほど見る側は熱くなる。

敵にリアリティーがなかったら、面白くない。原作者の池井戸氏が元銀行員としてビジネスの現場を知り、しかも取材をしている強みだろう。

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