久保利英明 第3回
「優秀な弁護士というのは、ワルとは限りませんが、"ただの善人"でもありません」

撮影:立木義浩

第2回はこちらをご覧ください。

セオ 男女に限らず、男と男の間にも相手を見た瞬間にビビッとくるような出会いがあるみたいですね。お2人が最初に会われたのは、ライオンの藤重会長の結婚披露宴だったそうですが、どんな印象でしたか?

久保利 幸運なことに、わたしはシマジさんと同じテーブルだったんですが、ひと目見た瞬間、まさにビビッときましたよ。この人はいったい何者なんだろう、気になるなあ、という印象を受けました。

それで披露宴が終わって一旦自宅に帰ったとき、女房が「明日は出張で早いのですから、もうおやすみになっては?」と言うのを、「いや、今夜はどうしてももう一度出かけなければならない」と振り切って2次会に馳せ参じたわけです。

シマジ 久保利先生は勘がいい方ですから、シマジに背中を見せたら、あとでなにを書かれるかわからないと直感したんでしょう。「ペンは剣よりも強し」ですからね。

久保利 見てください、今日は"ペン剣"のバッジをつけてきました。シマジさんが毎週末働いていらっしゃる伊勢丹の武藤信一前社長は開成高校出身で、じつはぼくの1年後輩なんですよ。彼を偲んで今日はこれをつけてきました。

シマジ そうでしたか。わたしも一度だけお会いしたことがありますが、じつに魅力的な方でしたね。

社長としての最大の仕事は次期社長を選ぶことですが、武藤さんはまだ若い大西洋現社長を抜擢したんですから、大したものです。そして大西社長は、どんなに忙しくても毎月欠かさず武藤さんのお墓参りをしていらっしゃるそうですよ。それもまた凄いことです。