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遺品整理で得するコツ教えます!
~保存版「何をどうやって売るのか」完全マニュアル

意外と高値で売れるもの一覧つき
週刊現代 プロフィール

着物を高く売るために大切なのは、買取業者の選び方。着物などの買取業者、スピード買取.Jpの大谷絢子氏が言う。

「これは着物に限った話ではありませんが、『まとめていくら』という大ざっぱな査定をする業者よりも、一つ一つの品物に対して金額を提示してくれる丁寧な業者に依頼したほうがいいでしょう。

着物では、たとえば友禅や大島紬などには10万円を超す高値がつくこともありますが、保存状態が悪いと値段がつかないことも多い。査定の際に、そういったことを正直に伝えてくれる業者は信用できます」

また、業者を見極める際には、こんな「裏ワザ」もある。

「本来は2~3社に依頼して見積もりを出したほうがいいですが、それが面倒な人は、買取を依頼する際に、どのような着物がどれくらいあるかを、まずは電話で伝える方法があります。

中古車市場と同じで、実績のある業者ならば、そこである程度の買取価格を判断し、伝えることができます。電話で聞いた価格をもとに業者を選べば、効率がいい」(前出の望月氏)

価値のわからない骨董品はどうする?

一方、着物以外の衣類は、買い取ってもらえるケースは少ない。それでも、トクする方法がないわけではない。

「店舗数は少ないですが、海外輸出をしているリサイクルショップに持ち込むと売れることが多い。『メイドインジャパン』のブランド力はいまだに健在で、古着や靴を高値で買い取ってもらえることがあります」(遺品整理士認定協会理事長の木村栄治氏)

ブランドもののバッグや財布は、うまく売りたいものの一つだ。リサイクルショップのラグタグで、バッグ・ジュエリー担当を務める野島大輔氏が言う。

「ブランド品はデザインの移り変わりが早いので、過去3年以内に購入したものでないと買い取りは難しい。ただ、ルイ・ヴィトンのモノグラムなどは別です。昔からほとんどデザインが変わらないものは、'80年代ものでも値段がつく」

ブランド品といえば、もちろん時計も忘れてはいけない。カルティエやフランクミュラーなら、多少古くても10万円近い値がつくことは珍しくない。だが、やはりナンバーワンはあのブランドだ。

「他のブランドと購入時の金額が同じでも、ロレックスは価値が下がりにくく、高値がつきやすいですね。種類によっては、数十万円という値がつくことも珍しくありません」(前出の三井氏)

貴金属やブランド品のように相場がある程度決まっているものは、素人でも価値があるかが見分けやすい。一方、高値がつくことは多いが、一見しただけではその価値がなかなかわからないのが、骨董品だ。

2年前に父親を亡くした、山本寛子さん(58歳、仮名)のケース。母が東京へ移り住むことになり、山本さんは山形の実家へと片付けに向かった。

「実家には土蔵がありましたが、父のゴルフバッグや釣り竿ばかりでほとんど物置状態。でも奥から、風呂敷に包まれた掛け軸が出てきた。母が、『お父さんが言ってた、先祖の書き初めかしら』と言うので、すぐに捨てようかと思いましたけど、念のため、地元の古美術商に見てもらいました。

すると、藤原定家が歌を書いた掛け軸だったんです。査定額はなんと約550万円。もちろん嬉しかったですが、こんな高価なものの存在を誰も把握していなかったことに、ちょっと恐ろしくなりました」

さすがに、これほどのお宝が出てくることは滅多にないが、山本さんのように価値のわからない骨董品が物置に眠っている、という人は少なくないだろう。

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