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トヨタがもしハイブリッドを作っていなかったら? 
〜評論家4人が考える"プリウスなき21世紀"

もしトヨタがハイブリッドを作っていなかったら

世界初の量産ハイブリッド自動車、プリウスが誕生したのは1997年。

トヨタは'95年に東京モーターショーでコンセプトカーを発表。そのわずか2年後に「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーとともにプリウスは市販化されたわけだが、もしトヨタがハイブリッドを作っていなかったら今の自動車界はどうなっていたのだろうか?

トヨタのハイブリッドが登場してなかった場合、まずは2000年頃はどうなっていたのかを想像してみると……。

プリウス誕生の1年前に量産世界初直噴ガソリンエンジン車のギャランなどがデビューするなど、すでに低燃費化への流れはあった。とはいえ、'90年代後半はまだR34型スカイラインGT-Rが登場するなど、まだまだハイパワー&高性能化の流れが続いていた時代。ハイブリッド車がなければ2000年になっても、最先端のエコカーはやはり直噴ガソリンエンジン車くらいだったはず。

発表当初のプリウスの燃費は28.0km/ℓ(10・15モード)で、当時のガソリン車の燃費としては驚異的な数字。'99年に三菱が30.0km/ℓという省燃費車のピスタチオを発売したが、これは自治体・公益企業向けの50台限定という特殊なクルマだったので、省燃費への世間の関心もずっと遅れていただろう。

ホンダ初のハイブリッド車、初代インサイトも'99年デビューだが、もしプリウスが'97年に発売されなかったらインサイトは2000年以降にデビューが遅れた可能性もある。それに、2000年に100台だけ日産が発売したティーノハイブリッドも、プリウスがなかったら作られなかったかも?

というのが、2000年はこうだったのでは?という予想だが、それではもしトヨタがハイブリッドを作らなかったら〝現在〟はどうなっていたのか? 自動車評論家や経済評論家4人は次のように考える。