【沿線革命063】“世界一の鉄道”に事件・トラブル多発!?
このように広い範囲で列車が止まることを減らしたい(2015年8月5日 0:15にスマホのJR東日本アプリにてデータ取得)

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“世界一”と言われる日本の鉄道で多発している事件・トラブルを、どうすれば減らせる、あるいは小さくできるだろうか。

JR東日本連続放火の動機は「山手線を廃線にするため」

さる10月1日に、NHKクローズアップ現代にて「“世界一の鉄道”に何が ~多発する事件・トラブル~」が放送された。

正確な運行と高い安全性で世界一と言われる日本の鉄道において、高い利便性の裏に潜む脆弱(ぜいじゃく)性が浮かび上がってきたという。

最初に、JR東日本の施設への連続放火事件が取り上げられた。私は当初より、異常電流やショートのような内部原因でなく外部原因、すなわち放火ではないか、場合によって内部犯行の可能性もあると予測していた。半分当たり、半分外れた。

工学院大学の高木亮准教授が「鉄道関係の情報は、本やネットで調べればすぐに分かることが一杯ある。やる気になれば、このぐらいのことは平気でできる時代になった。」と言う通り、内部者でなくとも鉄道の仕組みや弱点を知れる時代になってしまった。

犯人の動機は「過密ダイヤで電力を使う山手線を廃線にするため」だという。確かに、山手線あるいはJR東日本の電力使用量は多い。おそらく、JR東日本は事業者単位で全国一だろう。

しかし、1日1,600万人以上もの利用があり、1人当たりでは、きわめてエコで経済的なのだ。1人キロ(1人が1km移動)当たりの石油消費量は、鉄道はマイカーの10分の1オーダーだ。

「山手線を廃線」にしたい人が現におり、調べれば鉄道の弱点を見つけられる。また、車内でガソリンをかぶって焼身自殺する人もいる。

さる10月30日から翌日に中国南西部の広西チワン族自治区で18件が相次いだ爆発事件の犯人は、有名なトラブルメーカーだった。アメリカでは、銃乱射事件が日常茶飯事だ。過激派組織「イスラム国」は、虐殺や古代遺跡の破壊など暴挙を繰り返している。

鉄道事業者は、こういった現実を前提に対策を打たねばならない。

鉄道テロ対策としては、【沿線革命049】【050】【058】に書いたように、手荷物検査も警備員増強も費用対効果が非常に低く、人手とハイテクを連携させた不審者検知・追跡システムを推奨したい。