学校・教育
「東大理三合格」に騒いでないで、ビリオネア起業家になったハーバード大医学部教授を見習ってくれ!
ウィリアム・ハゼルタイン博士 〔PHOTO〕gettyimages

医学部教授兼ビリオネア事業家

日本では最近、自分の三人の子供たちを東大理三に現役合格させた親御さんが話題になっているらしい。私も子を持つ親として、それはそれで立派なことだと思う。

ただ、答えのあるテストを単に効率よく解くことを賞賛する風潮がまだ日本にあるのだとしたら、それにはどこか違和感を感じる。むしろ「日本で医者にしかなれないところに子供を閉じ込めた」ことを疑問視する声があったっていいのではないか。

そういう親御さんやお子さん本人に参考にしてほしいのが、ウィリアム・ハゼルタイン博士だ。世界的にも知名度の高い人物なのだが、彼のことを知っている日本人がどれぐらいいるだろうか?

ハゼルタイン博士はハーバード大学医学部の教授として、そしてエイズの研究者として名をはせた。その後、バイオテクノロジーを使った創薬企業、ヒューマンゲノムサイエンス(HGS)社を設立。DNAの解析による治療薬開発で世界に貢献した。

さらにそのHGS社を36億ドル(約4,500億円)で売却。研究者として優秀なだけではなく、学者としては異例の、ビリオンダラーカンパニーを作り上げたビリオネア事業家でもある。

私はシンガポール政府の方に博士を紹介され、それ以来お付き合いさせてもらっているのだが、日本の医学研究者、医学部生たちには、彼をこそロールモデルとしてほしい。答えのない世界に問いを立てていく作業を実践して薬を作り出し、それを事業化して多くの人を救いながら巨万の富を築いたハゼルタイン博士は、立派な目標になると思う。

1998年、HGS社時代のハゼルタイン博士 〔PHOTO〕gettyimages
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