世界最先端の教育はこんなことになっている! 
日本とは何もかもが絶望的に違う・・・

2015年09月28日(月) 田村 耕太郎

世界最高峰の講師陣とカリキュラム

シンガポール政府もミルケン氏の意見を取り入れ、この教育事業を強力に支援している。ミルケン氏は、「学校で最も大事な要素は講師の質だ」と各種データで分析して主張し、尋常ではない講師陣をここシンガポールでも用意している。

小学校低学年の子どもたちが、世界レベルの講師陣から次のような分野について学んでいく。世界最高峰の教育者が世界最高峰の科学者たちと精緻に組みたてたカリキュラムである。

・コーディング
・ロボット工学
・バイオ
・3Dプリンター工作
・資本市場と経済
・起業家精神
・交渉術
・ディベート術

「これを日本に持って行かないか」ともいわれたが、私には「素晴らしいことではあるが、容易なこととは思えない」のだ。まず第一に、完璧な英語ができないと一流の先生から直接学ぶことはできないし、世界の同世代と自由に交流することもできない。そんなことは今の日本では当分起こりそうもない。

小学生から完璧な英語ができるというのは、もう、中国でも韓国でも東南アジアでも、21世紀を生き抜くためには当たり前のことだ。日本にいる方々には異論もあろうが、今さらそこをゴタゴタ言っている時間はない。

そんな議論が聞こえてきただけで、「さようなら日本。最初から当てにしていなかったけど、まだそうなのね? 世界中にこのスタイルを欲している子どもたちは無限にいるから、じゃあね」となるだろう。




COURRIER最新記事
Ranking

「クーリエ・ジャポン」 毎月25日発売

More
Close

田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。