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アメリカでは2兆円、日本はまだ500億円。トランクルーム市場を急拡大させられるか? 「Sumally Pocket」の挑戦
Sumally Founder&CEO・山本憲資さんに聞く
「Sumally Pocket」はスマホひとつで荷物の収納を実現する

「アメリカで約2兆円のトランクルーム市場が、日本ではわずか約500億円。それでもこの5年ほどは毎年10%成長を続けている市場です。今回、優れたオペレーションをもつ寺田倉庫さんといっしょに、この市場をインターネットの力を使って獲得していこうと考えました。それが『Sumally Pocket(サマリーポケット)』です。

CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)がLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)より低ければ、どんどん投資していこうと考えています。この取り組みの先には誰もつくっていない市場があり、とてもワクワクしています」

「リアルのDropbox」「四次元ポケット」――巨大な世界観もつ新サービス

株式会社サマリーCEO・山本憲資さんは、9月1日に公開した新サービス「Sumally Pocket」(現在はiOSアプリのみ)について「成長市場を取りたい」と語る。

Sumally Pocketはスマホ一台で完結するスマート収納サービス。ダンボールを取り寄せ、家の荷物を預けるとアイテムの写真を撮影され手元に送られてくる。自分の持ち物を写真付きのデータで管理し、取り出しなどができる。価格は1箱300円、売り上げをSumallyと寺田倉庫でシェアするビジネスモデルだ(シェアの割合は明らかにしていない)。

Sumally Founder&CEO・山本憲資さん

1年ほど前から寺田倉庫との話し合いを持ち、倉庫に預けられたモノを公開するなどさまざまなアイデアを出し合った末、深く踏み込んだ取り組みとしてSumally Pocketが誕生した。寺田倉庫は倉庫業を展開する企業だが、あくまで場所を貸すのみでモノの種類までは把握していなかった。

一方、Sumallyでは2011年9月よりモノでつながるSNS「Sumally」を提供してきた(15名強の社員で開発・運営)。すでに60万人の登録ユーザーが200万アイテムを「have(もっている)」と「want(ほしい)」に紐付けて投稿。ユーザーはカテゴリとブランドと商品名を書いてアイテムを投稿するため、関連度の高いアイテムを把握・表示できる。

レコメンドを含めたデータビジネスの可能性――これがSumally Pocketのカギになる。たとえば、倉庫に預けたモノのブランドや種類がわかれば、引き出す際にレコメンドをおこなうことが可能だ。寺田倉庫としてはさらに面を広げるサービスとなりそうだ。

Sumally Pocketではアイテムが倉庫に運ばれたあと、写真を撮影し、利用者はスマホで収納品を管理できる。山本さんはSumally Pocketについて「リアルのDropbox」「四次元ポケット」と表現する。物欲SNSのサマリーに続き壮大な世界観をもつサービスだ。

感度の高い層が多く利用するSumallyとは異なり、Sumally Pocketでは収納に困っている人全員がターゲットとなる。「宅急便が届く範囲であれば全国で利用できるので、実用的なツールとして使ってもらえたら」と山本さん。

個人では衣類や書籍などで使い勝手がよさそうだが、小さな企業も利用できる。すでにアパレル企業がプレスルームに展示した過去のサンプル保存するケースもある。現状、在庫管理まではできないが、将来的にはECサービスなどによる利用もありえるだろう。