現代新書
成功する人だけが知っている最強法則
「超」集中法とは何か?

成功するのは「2割」を制する人
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書店には、様々なビジネスノウハウを紹介する自己啓発書があふれているが、10年、20年と読み継がれている本はごく一握り。そんな中で、経済学者の野口悠紀雄氏が考案した「超」整理法や「超」勉強法は、発表から20年以上経ったいまでも多くのビジネスパーソンから絶大な支持を集めている。シンプルにして、誰にでも実践可能なノウハウだからだ。

このたび、そんな野口氏がビジネスノウハウの集大成と位置付ける新著『「超」集中法』を世に送り出した。仕事のやり方を変えるだけで、能率を4倍にできる「2:8法則」とはどのようなものなのか? そのエッセンスをご自身に解説しもらった。


コアに集中すれば能率を4倍にできる

このたび『「超」集中法』を刊行しました。ここで強調したのは、「さまざまなことに〈コア〉と呼びうるものがあるので、努力をそこに集中すべきだ」ということです。「コア」とは、「核」という意味です。

全体の中でコアが占める比率は2割程度であることが多く、そして「コア」によって全体の成果の8割程度が生み出される場合が多いのです。

例えば、自動車の部品でよく故障するのは、全体の部品の中で約2割のものであり、それらの故障が故障総数の約8割を占めると言われます。このことは、「2:8の法則」とか「パレートの法則」と呼ばれます。

自動車の部品だけでなく、商品の売れ行き(2割の商品で、全体の売上の8割を占める)や顧客の動向(2割の顧客で、全体の売上の8割を占める)などについても、同様の傾向が観察されます。

「何割で何割になるか」という数字は場合によって異なるのですが、文字通り「2割が8割」なら、コアに集中することで仕事の能率は4倍も向上します。これほど簡単な方法でこれほど顕著に能率を向上させることができるのは、ある意味では驚きです。

「コアの見つけ方」こそがノウハウ

ところで、「2:8の法則」自体は、昔から知られていました。では、なぜいま2:8法則についての本が必要なのでしょうか?

それは、これまで2:8の法則について述べた本は、つぎの2つの問題に対して答えを提供していないからです。

(1)どうすればコアを見出すことができるのか?
(2)コアが変化した時、どのように対応すればよいか?

これら問題に対して解を与えようというのが、本書の目的です。