"生真面目な怪物"桂文枝の素顔
〜落語家は一生涯が人間修養の場

『新婚さんいらっしゃい!』はギネス記録
「新婚さんいらっしゃい!」の番組HPより

日曜日の真っ昼間からエロトークが炸裂

「最近のテレビは規制が強すぎて、面白くない」という声をよく聞く。だが、その言葉は眉唾物だと思う。

事実、アメリカのテレビはFCC(米連邦通信委員会性)によって、日本以上に性や暴力の描写が厳しく規制されている。2004年、スーパーボールのハーフタイムショーで歌手のJ.ジャクソン(49)が胸を露出したため、生中継をしていたCBSに55万ドル(約6,500万円)もの罰金が科せられたのは知られている通りだ。

文化大国フランスには「視聴覚コミュニケーションは自由」という大原則があり、その規制は割と緩やかだが、性描写にはやはり厳しい。放送の監督機関であるCSA(視聴覚高等評議会)は2008年、青少年も聴ける時間帯にエロチックな番組を流したラジオ局に20万ユーロ(約2,650万円)の制裁金を科した。

他国も大同小異。日本のテレビの自由度は、実は飛び抜けて高い。それは大抵のテレビマンも知っているはず。

その自由度を象徴する番組が、テレビ朝日系列の人気番組『新婚さんいらっしゃい!』(制作は大阪の朝日放送、日曜午後0時55分)だろう。日曜日の真っ昼間の番組でありながら、高頻度でエロトークが炸裂する。

新婚さんとして登場する高齢者の夫婦が「あっちのほうはバッチリですわぁ」と笑顔で明かしたこともあった。ヒョウ柄の下着を着けさせようとする夫に辟易している妻もいた。出会った当日にウブな夫をラブホテルに連れ込み、自分の虜にした妻も登場した。これほど艶話がポンポンと飛び交う番組は他に類を見ない。

ところが、いやらしさはほとんど感じさせない。見る側に不快感も抱かせない。奇特な番組である。だからこそ、71年の放送開始から44年間も続いてきたのだろう。