東京にはまだまだこんなに「観光資源」が眠っている!
【舛添都知事日記】
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訪日外国人旅行者数は過去最多ペース

最近、東京都内では多くの外国人観光客に出会う。

浅草、銀座、日本橋、新宿、渋谷などでは、観光のみならず、ショッピングに精を出す元気な外国人の姿に接する。また、谷中などの下町や、神楽坂など、しっとりした雰囲気の路地を好む玄人肌の"ガイジンさん"たちも多い。2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会を控えて、これは嬉しいかぎりである。

東京が発展するためには、まずは経済が好調でなければならない。水素社会、国際金融センター、ライフサイエンス拠点などの様々な構想は、そのための施策であるが、観光もまた、東京に富をもたらす産業である。

その観光は現在、ロンドン、ニューヨーク、パリなどの大都市に比べて、まだまだ低調である。つまり、今後もっと伸びる余地があるということで、これを一大産業に育て上げる必要がある。

日本を訪ねた外国人旅行者は、昨年1年間は1341万人だったが、今年は既に9月10日までで、1342万人と、それを上回った。観光庁の見通しでは、今年の年間旅行者数は1900万人に達するという。

政府は、2020年までに、年間2000万人という数字をあげているが、その目標は来年にも到達できそうであり、目標数の上方修正をしなければならないようだ。

都内各地で、「爆買い」をしている中国人観光客をよく見かけるように、彼らはまた、お金も落としてくれる。7月の旅行収支は1,295億円の黒字であり、これが日本経済を支えてくれている。デパートなど商店の売り上げも上昇しているし、それが都税収入の増加にもつながっている。

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私は都知事就任直後の昨年4月、都知事として18年ぶりに、姉妹都市である北京を公式訪問した。そして、それまで冷え切って閉ざされていた交流の扉を開けた。

私の展開する都市外交については、誤解に基づく批判もあったが、国と国との関係が順調でないときだからこそ、国民間の交流が重要なのである。その後、安倍総理と習近平主席との間で首脳会談も開かれたし、また大量の中国人観光客の訪日という副産物も生んだ。

中国人観光客の増加は、ビザの要件を1月に緩和したことによることも大きい。このような行政側の努力も、観光客の誘致に大いに参考になる。

このところ上海の株式市場の低迷など中国経済に黄信号が灯っているが、来日する観光客の数は減っていない。そのような状況下、コンビニなどでも免税コーナーを設けるなど、訪日客の利便性を高める努力が展開されている。民間は、ビジネスチャンス到来となれば、様々な工夫を行うものである。

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