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ペットを飼ったら「胃がん」になる

顔をペロペロされるのは危険です
週刊現代 プロフィール

知らぬ間に感染していたり、自分が意図せずに恋人や家族にうつしてしまう可能性は常につきまとっている。

フンや吐瀉物を手袋なしで処理することも非常に危険である。なぜなら、この細菌は排泄物にも潜んでいるからだ。

例えば、ネコはお腹の中の毛玉を吐くために、よく部屋に吐瀉物を撒き散らしてしまうことがある。それを何の気なしに、手近にあったティッシュを使い、素手で片付けている人は、かなり危ないことをしている。

ペットのフンを処理するときは必ず手袋を着け、片づけ後は水洗いだけでなく、石鹸や消毒液を使うことを心がけたい。

それ以外のルートからの感染もあると話すのは、川崎医科大学と川崎医療福祉大学で特任教授を務める春間賢氏だ。

「他のヘリコバクター属の菌では、ハエから細菌が検出されたという報告もありました。これはハイルマニイでも同じこと。つまり、細菌をもった動物が残したフンにたかったハエが細菌を食べ物に運び、それを食べた人間が感染するというケースも考えられるのです」

愛好家の中には、ペットを何頭も飼っていたり、小さなワンルームで飼育している人もいる。そういう環境だと、ペットの唾液が周囲のものに付着する機会が必然的に増えるため、感染する可能性はより高まる。

そして感染の危険度を考えると、大人より、子供のほうが動物と触れ合う機会が多いので特に注意が必要だ。

子供は特に菌に弱い

好奇心旺盛な子供は犬やネコを見つけると、すぐに触ろうとするし、幼児であれば色々なものを口に入れたがるため、動物の唾液がついたおもちゃ等を無邪気に舐めてしまうこともある。

「子供は、免疫が不完全で、胃酸が弱いので細菌に感染しやすいんです。実際、ピロリ菌もほとんどが幼少期での感染だと考えられています。まだ感染経路には不明な点もありますが、ペットに顔を舐められたり、唾液のついた手で食事をしないように大人が目を光らせないといけません」(酪農学園大学獣医学群の大杉剛生教授)

もし、遊びにきた可愛い孫が自分の飼っている犬やネコに舐められたことが原因で、将来、胃がんになってしまったら。もし、自分の子供が友人の犬とじゃれあったことで菌をもらってきてしまったら。

きっと、後悔してもしきれないだろう。

そんな細菌に対して、我々ができる対処方法はなにかあるのか。