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日本人が弱いその「ひと言」(一般商品編)〜迷ったら思わず手が伸びてしまう言葉たち
特保、元祖、売れています、世界が認めた…
モノが多すぎて選べない。そんな時、つい惹かれてしまう言葉があります〔photo〕gettyimages

日本人が弱いその「ひと言」。一般ネタ・編

前編でクルマ関連の、日本人が弱いその「ひと言」をお届けしたが、ここでは暮らしのなかで「その言葉には弱いなぁ」と感じるものを紹介しよう。共感することウケアイです。

■「特保」。この文字が付くと商品が大ヒットする!

メッツもペプシも「特保」効果大!

商品に「特保」という文字が付いているだけでバカスカ売れるというから、さぁ大変。「特保」とは特定保健用食品の略字で、国から特定の保健効果が認 められた食品。現在はほとんどがダイエット関連の商品で、認可されれば"体脂肪が減る"などの特定効果をうたえるから絶対的なアドバンテージになる。

「特保」商品で衝撃的だったのが、'12年4月登場の「キリンメッツコーラ」。いかにも体に悪そうなコーラのパッケージに"脂肪の吸収を抑える"と うたってあるから、マジかよと売れに売れて約2年で累計3億本を突破。が、これに驚いてはいけない。'12年11月登場の同じく「特保」の「ペプシスペ シャル」はそれ以上の伸びを示し、発売後の数カ月の売り上げはあのコカコーラを完璧に抜き去ったという。もちろんコーラ以外にもお茶や野菜ジュースなど、 「特保」の文字が付く飲料は売られている。

健康を気にかける日本人、「特保」の文字に弱いようですね。

■「世界が認めた」。地球的価値観に溺れるんです

「世界が認めた」のひと言にも弱い。グーグルで"世界が認めた"と検索すると、「世界が認めた味」など150万件もヒット。50年前ならいざ知ら ず、もはや日本の各種文化やプロダクツはわざわざ世界に"認めてもらう"必要はないと思うのだが、敗戦の影響でしょうか、まだまだ外国人(特に白人)への コンプレックスは強いようだ。

ただ、日本の自動車メーカーで公式に「世界が認めた!」という卑屈なフレーズを現在も使っているところはかなり少ないので、それは救いです。

■「MADE IN JAPAN」。迷ったらこれを買う!

家電でMADE IN JAPANを探すのが難しくなってきた気も

とはいえ、プライドを過剰に持ちすぎるのもいかがなものかと。程よいプライドは人としても国家としても重要だが、過剰なプライドって「自信のなさ」 の裏返し。が、最近はなんでもかんでも「ジャパン・プライド」みたいな感じで、MADE IN JAPANであることを誇りすぎるほど誇っている商品が多い気がする。

で、消費者は価格がやや高くても「アジア製より日本製が安心よね」と、MADE IN JAPANの文字にひかれ、買ってしまうという具合だ。

■「今売れています」。売れているから間違いない!

今でも売れています、ハスラー

コンビニの商品に「今売れています!」というシールが張られていればつい買ってしまい、ネット通販では「売れ筋No.1」と書いてあると優先的にポ チってしまう我ら日本人。小学生の頃から教室で叩きこまれた横並び志向は、大人になってもなかなか消えないのである。まぁクルマ業界ではあまり使われない フレーズだが、軽自動車などの販売最前線では「奥さま、今売れているのはこのお色で……」という感じでしばしば使われ、そしてかなり効果的な「ひと言」み たいです。

■「元祖&本家」。血筋にこだわるのが日本人のDNA

「ほっかほっか亭」は元祖なのか!?

どうも日本人は「正統な血筋」が好きなようで、1杯600円のラーメンであっても「正統」にこだわる。その結果「本家◎◎」「元祖◎◎」が乱立しまくり。結局何がなんだかわからないことに。

一例だが、弁当の「ほっかほっか亭」は「ほっともっと」と対立分岐し、極真カラテは大山総裁の死後、もはや数えるのも面倒なほどの団体数に分裂。それぞれが「我こそが正統」と主張している。それでも、日本人は「元祖&本家」に弱い。

■「累計◎◎突破」。売れているものになびくのが日本人

ビジネス書などの帯に書いてある「シリーズ累計◎◎部突破!」という文字。これを見ると手にとり、つい買ってしまうのが日本人。そのメカニズムは前出の「今売れています」と同じ。我々日本人の心を動かすのは子供の頃から仕込まれた横並び志向が発動するからだ。

クルマの場合、「累計◎◎万台」と販売店でPRしてもさほどの効果はなさそうだが、歴史のある長寿モデル、あるいは売れ線の軽自動車などでは、それなりの説得力を発揮するかも。

■「緊急来日!」。緊急という言葉に弱いが真相は!?

この人がジルベルトさん

外タレから超能力者まで、さまざまな人が「緊急来日」する。

「緊急」の文字面でありがたみが出るが、なかには忙しい人だけでなくヒマなのでしょっちゅう緊急来日する外国人もいるので要注意だ。

ちなみにボサノバの巨匠ジョアン・ジルベルトは'03年に「奇跡の来日」を果たしたが、2年後に「奇跡の再来日」と立て続けに奇跡を起こし、さらに2年後「最後の奇跡」として来日。本物の巨匠なんで、揶揄しているわけではないんですが……。

「ベストカー」2015年7月10日号より


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