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詐欺集団のマニュアルを入手!
あなたの「マイナンバー」が狙われている

〔PHOTO〕gettyimages

10月から各個人のもとにマイナンバー通知カードが届く。同時に、怪しげな問い合わせの電話があなたのところにもかかってくるかもしれない。個人情報と財産を守るために気を付けておきたいこと。

「連中は絶好のカモだ」

「いまはマイナンバー制度を使って、どんな方法で一儲けできるか、皆で知恵を絞っているところ。これほどオイシイ情報に直結した制度は今までなかったからね。

古典的な手法から、まったく新しい手口までいろいろなパターンが出てきそうだ。マイナンバー詐欺は、間違いなく今後一番の流行になるよ」

懐に入ってくるだろう儲けを皮算用して興奮気味に語るのは、これまでもオレオレ詐欺や還付金詐欺などに関わってきた犯罪グループの関係者X氏だ。

9月3日、マイナンバー改正法が衆議院本会議で成立し、いわゆる国民総背番号制度がいよいよ本格的に動き出すことが決まった。10月からは個人番号を知らせる通知カードが、市区町村からあなたの元にも届くことになる。そして来年1月には個人カードの交付が始まる。X氏が続ける。

「一般人のほとんどは、まだマイナンバー制度のなんたるかがよくわかっていない。なかには通知カードが届いて初めて、なにか新しい制度が始まるということを知る人もいるはずだ。そういう連中が絶好のカモになる。

うちのグループでもすでに現場のプレイヤー(電話をかける人)がマイナンバーに関する電話を高齢者にかけて、どのような反応があるか探っている。いろいろ試して、実際に相手をだまし、収益が上がりやすいスキームを練り上げている」

「これなら通用する」という水準に達したスキームは、マニュアル化されて、ワードやエクセルの文書で保存される。印刷する場合は、必ず水溶性の紙が使われ、原則持ち出し禁止。詐欺グループの事務所には、必ず水の入ったバケツと電子レンジが置かれている。

「突然の家宅捜索に対応するためです。プレイヤーはマニュアルを見ながら電話をかけますが、いざというときには、紙をバケツに放り込めばいい。携帯はまとめて電子レンジでチンしてしまえば、昔駄菓子屋にあった煙玉のような黒煙を上げて完全に壊れるんです」(X氏)