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酒税改定、また財務省の「庶民いじめ」だ! ビール各社も大混乱
もう発泡酒・第3のビールは飲めなくなる!?
サントリーの佐治信忠会長と新浪剛史社長〔PHOTO〕gettyimages

ビールの税率は約50%で、税金を飲んでいるようなもの。庶民は仕方なく発泡酒や第3のビールを楽しんできたが、財務省が税率を引き上げる。相変わらずの「庶民いじめ」に、ビール各社も大混乱!

税金が2倍に!

「これはまさにサントリーが『狙い撃ち』にされた格好です。考えてみてください。ビールが値下げになって、発泡酒と『第3のビール』が値上がりになる今回の酒税改定でいったい誰がトクをして、誰が損をするのか。

国民的ビールブランドの『スーパードライ』のあるアサヒが笑い、第3のビール『金麦』に頼っているサントリーが泣くのは目に見えています。一方、キリンは、発泡酒を含め、各種バランスよく展開しているので、影響は比較的小さいでしょう」(ビール業界専門紙記者)

これまでサントリーの業績は絶好調だった。'14年12月期の連結売上高では、国内のビール各社のトップに躍進。今年8月に発表した'15年中間期決算でも、売上高は1兆2363億円、営業利益は765億円と過去最高を更新した。

プレミアムビール市場を牽引する『ザ・プレミアム・モルツ』や、第3のビールでシェアトップの『金麦』に加え、洋酒販売でも売り上げを稼ぐ。サントリーホールディングスの新浪剛史社長は、「われわれは世界を目指す」と意気軒昂だった。

しかし、そのサントリーにとって、厳しい向かい風が吹き始めた。

その原因が、政府・与党が'15年度税制改正大綱で決定するとみられる「酒税改定」だ。問題となる今回の改定のポイントはどこか。前出の業界紙記者が解説する。

「ビール系飲料は現在、3段階の酒税がかけられています。麦芽の比率などの原材料や製法によって分かれ、ビールだと1缶(350ml)あたり77円、発泡酒が同47円、第3のビールは同28円です。財務省はこの税率を見直し一本化することで、人口が減る中でも一定の酒税を維持したいと考えているのです。