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日本人が弱いその「ひと言」(クルマ編)〜つい買いたくなってしまう言葉の魔力を探る!
クラス最大級、ハイブリッド、ニュルブルクリンク……

例えば「限定品」「元祖&本家」「特保」。クルマに直結するものなら「クラス最大級」「ハイブリッド」……。

あぁ~、その文字面はどうにも購買意欲をそそるなぁ、とか、その言葉があると商品価値が上がるよな、という「ひと言」があったりする。いわば"日本人が弱いひと言"。クルマ関連をはじめ"あるある!"という感じの日本人が弱い「ひと言」を多彩に取りあげ、なぜそのひと言に弱いのか? も探ってみた。

ハイブリッド
この言葉が付くと買って損しない気になる

完璧に弱いです、このひと言に。'09年、現行プリウスが登場し、瞬く間に大ブレイク、そして納車待ち半年以上。燃費抜群でエコに貢献する「ハイブリッド」という言葉は、ツヤツヤの輝きを放つ存在になった。

主婦のなかには、「今度出たプリウスってお得でいいらしいわよ。何しろハイブリッドだもの」と、燃費向上の仕組みは度外視して、まるで"ハイブリッド教"の信者のように「ハイブリッド」という言葉に入れ込む人も少なくなかった。

そして、日本人が「ハイブリッド」に食いつく証として、その直後から洗濯機をはじめさまざまなハイブリッド家電が登場し、ハイブリッド預金、ハイブリッドピアノなど、「とにかくハイブリッドと付ければ売れるんじゃね?」的な風潮になっている。そして今年はハイブリッドスイーツがきている。「クロナッツ」のようにクロワッサンとドーナツ、異なるものを掛け合わせたスイーツである。

※ハイブリッドが追加された月を境に、その前後数カ月ずつの月販台数を表示。※「平均値」はハイブリッド追加の翌月からの月販平均値

クルマ界に話を戻そう。トヨタやホンダの新型車が登場すると「ハイブリッドはないの?」とハイブリッド設定が当然のようになっているし、マツダはハイブリッド技術欲しさに(!?)トヨタと提携。スバルにもハイブリッドモデルがある。さらに日産、スズキも「ハイブリッド」という名称の技術で攻勢を仕掛けている。

'10年にFMCした現行セレナが今でも月販6000~7000台という高い数字を維持しているのも、'12年1月に投入した「S─ハイブリッド」効果だろうと、日産広報部も話している。

そして、右上の表を見てほしい。ハイブリッドモデルが途中追加された2車種のデータを掲載。ハイブリッドモデル追加後の月販平均値に注目してほしいが、両車ともにハイブリッド車がガソリン車を上回っている。カローラフィールダーにいたっては2倍近く売れていることが判明! このことからも日本人の心に突き刺さり、日本人が「どうにも購入意欲をそそるよねぇ」という言葉、それが「ハイブリッド」だとわかった。

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