地球全体で火山活動は活発になっているのか?
火山国で暮らす私たちが知っておきたいこと(6)
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地球全体で火山活動は活発になってきているのか? 各火山帯ごとに特徴はあるのか?

このたび刊行される日本火山学会編『Q&A 火山噴火 第二版』から、誰もが気になる疑問をピックアップ、6日連続で本書の一部を特別公開します(最終回)。 【→第5回はこちら


 

今後、日本の火山はどうなるの?

【Q29】 地球全体で、噴火など火山活動は活発になってきているのですか?

――A 地球全体のマグマの年間噴出量は、平均約4立方キロメートルで、その4分の3程度は中央海嶺で噴出しています。しかし、中央海嶺における火山活動は、海の底のことでもあり、よく分かりません。

一方、日本も含めてプレートの沈み込み帯の多くは、陸地に火山をつくりますから、その活動は観察されてきました。また、ハワイ島などのホットスポットの火山活動も、やはり観察されています。これらの火山について見ると、その年々に活動が報告された火山の数自体は、急増しています。

ただし、これらの報告数は人類文明の進展にほぼ対応していて、しかも社会的事情に左右されるので、単純に「増加している」とは断言できません。

それでも、0.1立方キロメートルを超す量の噴出物を伴う規模の噴火は分布が広いので、見落としは少ないと考えられます。そのような噴火の19世紀以降の報告数は、世界中で年間に0.4回で、はっきりした規則性は見られません。

火山活動が活発化しているのか、沈静化しているのか、どちらともいえない状態なのです。

【Q77】 日本にはいくつ火山帯があるのですか? また、火山帯によって、火山活動に違いがあるのでしょうか?

――A 日本には北から、千島、那須、鳥海、乗鞍、富士、大山、霧島の、7つの火山帯があるとされていますが、最近ではこの名称はあまり使用しません。

これらの火山帯は地表での火山の並びに基づいたもので、火山学というよりも、地理的な便宜上の記載がはじまりです。したがって、それぞれの火山活動にそれほど違いはありません。

ただし、噴出するマグマに特徴が見られる火山帯もあります。とくに、東北地方の那須火山帯と鳥海火山帯です。