気になるあの山、こんどはいつ噴火する?
浅間山・有珠山・三宅島・雲仙普賢岳

火山国で暮らす私たちが知っておきたいこと(3)
噴煙を上げる浅間山(2009年)〔photo〕gettyimages

いまだ記憶に新しい有珠山・三宅島・雲仙普賢岳の噴火。こんどはいつ噴火するか? そして小規模に噴火する浅間山はこれからどうなる?

このたび刊行される日本火山学会編『Q&A 火山噴火 第二版』から、誰もが気になる疑問をピックアップ、6日連続で本書の一部を特別公開します(第3回)。 【→第2回はこちら


 

あの火山は大丈夫?

【Q7】 有珠山や三宅島の噴火から10年以上、雲仙普賢岳の噴火から20年以上経ちます。そろそろ噴火してもおかしくないのでしょうか?

――A 有珠山や三宅島は前回の噴火までおおよそ20~30年周期で規則的に噴火が発生している火山です。

これは、それぞれの火山に地下深部からマグマを供給する時間当たりの割合がほぼ一定であること、マグマを貯める溜まりの大きさが一定であるからだと考えられます。

有珠山では前回の噴火から15年経過していますが、次の噴火までにはまだ10年前後あり、現在は次の噴火の準備段階といえます。

2000年に噴火した有珠山(北海道)〔photo〕gettyimages

三宅島も前回の噴火から15年経過しており、単純に考えれば、次の噴火は今後5年前後の可能性があります。ただし、前回の2000年の噴火は山頂にカルデラを形成する噴火で、2500年ぶりの特異な現象でした。このため、三宅島で起きた過去3回(1962年、1983年、2000年)と同様の間隔で噴火が発生するとは限りません。

現時点で、両火山に、地震活動や地殻変動、火山ガス等の観測データに活発化の兆候は見られませんが、両方の火山とも十分な観測体制が敷かれており、異常が発生した場合にはその予兆を把握できるものと期待されています。

雲仙普賢岳は1990年に約200年ぶりに噴火し、1991年からは溶岩ドームが出現し、約4年にわたって成長しました。噴火に伴って地下のマグマが放出され、火山はわずかに沈降していましたが、噴火が終わると同時に膨張を開始しました。次の噴火に向けて準備を開始したものと考えられます。

1991年、雲仙普賢岳噴火後の島原の様子〔photo〕gettyimages

このような現象は三宅島でも同様に観察されています。普賢岳の過去の噴火がこれまで有珠山や三宅島ほど短い間隔で起こってきたわけではないので、近い将来に噴火することは考えにくいと思います。

ただし、噴火規則性がきちんと理解できているわけではないので、万が一に備えて監視を続けることが重要です。