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「遺品整理」に困り果てたら、プロに頼む
迷ってばかりで捨てられない、実家が遠い
処分だけでなく、生前から相談に乗ってくれるプロもいる〔PHOTO〕gettyimages

【前編】はこちら

「すべてお任せ」も可能

親の遺品の片付けを、自分で滞りなく済ませることができたら、それに越したことはない。ただ前編で見てきたように、膨大な遺品の整理はつくづく骨が折れることであるのは間違いないし、もし実家が遠い場合はなおさらだ。週末のたびに通っていては、交通費もバカにならない。

そんな時代の要請を受け、'10年頃から「遺品整理のプロ」が増えている。多様なニーズに応える様々な業者があるだけに、彼らに依頼するのも一つの手だ。

遺品整理士認定協会理事長で、これまでに1万人以上の遺品整理士を送り出してきた前出の木村氏が語る。

「ご本人の生活に支障が出ない範囲で思いつめずに遺品整理ができればいいんですが、現実にはそれが難しい、というケースも多い。

実家が遠いという理由の他にも、自身も高齢のため体力的にきついという人や、なかなか親の死が受け入れられず、片付けるのが精神的につらいという人もいる。そういった方々は無理をせず、我々プロに任せてみてもいいかもしれません」

では、実際にプロに頼んだとき、彼らは何をしてくれるのか。

業者によってサービスは様々だが、主な内容は、遺品の選別、不要品の廃棄、ハウスクリーニング、廃棄しづらい遺品の供養、家財道具の一時預かり、不要品のリサイクルといったもの。なかには、家の解体や売却までやってくれる業者もある。一社ですべて行う大手から、専門業者と提携して行うところまで、業態は様々だ。

プロに頼む際には、「何をどうして欲しいかを明確に伝えることが重要だ」と語るのは、かたづけや本舗代表の加藤裕次郎氏だ。

「私たちの会社では、すべて廃棄処分するという前提で依頼を受けます。貴重品など処分してほしくないものは、我々が作業に伺う前に選別しておいてもらう必要がある。