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支持率トップの米大統領候補 
大富豪ドナルド・トランプの暴走発言が止まらない!

「アビ(安倍)は殺人者」「金持ちが一番偉い」
「私は神が創造した偉大な大統領になる」と語るトランプ氏〔PHOTO〕gettyimages

目立ってナンボの人生

来年11月の米大統領選にとんでもない男が名乗りを上げている。ドナルド・トランプ(69歳)。

全米にホテルやカジノ、ゴルフ場などを保有し、「アメリカの不動産王」と呼ばれる大富豪だ。その個人資産は1兆円を超えるともいわれている。そのトランプ、言うことがとにかく過激だ。たとえばこんな具合に。

「昨今の対日政策はだらしなさすぎる。その原因はキャロライン・ケネディ駐日大使だ。彼女はアビ(安倍)首相の接待ばかり受けていて、自分がなぜ日本に派遣されているのか、その意味すら分かっていない」

「アメリカは世界一の影響力を持った国だ。アメリカのおかげで日本が生きていられることを、分からせる必要がある」

仙台大学教授で元朝日新聞アメリカ総局長の高成田享氏が語る。

「トランプ氏のビジネスは相場師的で、勝ち負けを繰り返してきました。それでも最終的に莫大な資産を築き上げた。成功と失敗を繰り返し、最後は大統領を目指す。それはある種、アメリカンドリームのロールモデル(手本)なんです。

トランプ氏は生来の目立ちたがり屋。人生の最後に大統領の座を狙うのは、いかにも彼らしい」

トランプは「自己顕示欲の塊」——。その言葉通り、彼は今回の選挙演説でも数々の「暴言」を吐き、全米どころか世界で注目と顰蹙を集める存在となっている。

「メキシコ人は、犯罪を持ち込むレイプ犯」と言って不法移民を敵視。選挙番組で自分を批判した女性司会者には、「彼女の目は血走っていた。どこであれ、血が出ていた」と、月経を示唆するような下品きわまりない発言をして物議を醸した。

公の場でさえ、これだけ問題発言を繰り返すトランプ。ではオフレコではどうなのかといえば、はたして、さらに過激で下品で、とても報道できないような言葉を繰り出している。

たとえば人種差別発言。

「黒人は怠け者だ。黒人が私のカネを数えるのは好きじゃない。私がおカネを数えてほしいのはヤムルカ(ユダヤ人が被っている小さな帽子)を被っている男たちだ」

その差別意識は、もちろんオバマ大統領にも向けられる。

「もう黒人の大統領は必要ない。皆、オバマで懲りただろう」

「オバマの政策は全部失敗。特に『オバマケア』は貧しい人でも高額医療を受けられるというふれ込みだが、あの制度を利用するためには、貧乏人がトラクターにひかれるほどの大けがをしなくてはならない」

大統領を目指すトランプにとって、まず最初の目標は共和党の代表候補になること。そのライバルである元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュについても、陰でボロクソに言っている。

「あいつはいろんな支援者から選挙資金を出してもらっている。そんなやつの言うことが信用できるか? その点、私は誰からも援助を受けていない。すべて自分のカネだ。なぜなら私はおカネ持ちだからだ」

そして、もし彼が代表に選ばれれば、本選で激突することになる民主党のヒラリー・クリントンについても、

「あの女はアメリカ史上最低の国務長官だ」

「自分の夫すら満足させられなかったのに、どうやってアメリカ国民を満足させるというのか」

と、夫の世界的に有名な不倫騒動を蒸し返して罵っている。

止まるところを知らぬトランプの舌鋒は、日本にも向けられる。日本との貿易関係について「我々は日本の車を輸入税ゼロで何百万台も買っている。それなのに彼らは、我々の牛肉を受け取ろうとしないのは不公平だ」と公の場で語りつつ、裏ではこうも言っている。

「私が大統領になったらこんな問題は15秒で解決できる。『お前らの車に莫大な輸入税を課してやるからな』と言えばいいだけだ。これは9歳の息子でも分かる、簡単なことだ。そうなったらアビは慌てるだろう」

「アビは、ほんとにとんでもないことをしてくれた。円の価値を徹底的に落として、アメリカ経済を破壊しようとしている。アビはアメリカにとって『キラー』(殺人者)だ」

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