[アイランドリーグ]
香川・松本直晃「大学同期の又吉(中日)と勝負したい」

~リーグ注目選手に訊く(Vol.4)~

 NPBではアイランドリーグ出身選手の活躍が相次いでいる。中日の亀澤恭平(元香川)はスタメンで試合に出ており、途中入団の中日ドリュー・ネイラー(元香川)も先発で2勝をマークした。東京ヤクルトの三輪正義もチームが優勝を争う中、主に守備固めで出場し、東北楽天のルーキー・入野貴大(元徳島)も1軍に昇格した。

 四国では彼らに次いでNPB入りが期待される選手たちが、後期シーズンを戦っている。香川の松本直晃は硬式でのピッチャー経験1年目ながら、一躍、ドラフト候補に躍り出た。オーバースローから140キロ台後半の速球を投げ込み、リリーフで34試合に登板。防御率1.17はリーグ2位の成績だ。今後の伸びしろが大いに期待できる24歳の右腕にインタビューした。

中学時代は飯田(ソフトバンク)、野間(広島)と同僚

伊藤投手コーチは「右のオーソドックススタイルでコントロールもいい。巨人の菅野タイプ」と評する。

――中日の又吉克樹投手は環太平洋大学の同期です。当時は、まだ野手でショートを守っていました。

松本: 又吉はテンポが良くてすごく守りやすかったですね。その頃はガンガン三振を奪うタイプでもなく、打たせてとるピッチングでした。中日に行ってからはボールに勢いも出て、イメージが変わりました。

――同期がプロで活躍しているのは、刺激になるでしょう。

松本: そうですね。でも、又吉の後ろで、亀澤さんが守っているのは、ちょっとヘンな感じがします。

――亀澤選手は2学年上で、ポジションは同じショートだったとか。

松本: だから僕は亀澤さんが卒業するまではレギュラーを獲れなかったんです。身体能力もすごく高くて、一生越えられない壁でした(笑)。2年間、ずっと後ろについてノックを受け、毎日のようにいろいろ教えてもらいましたね。おかげで、ものすごく守備が上達したんです。

――大学卒業後、医療法人養和会で軟式野球部に入り、ピッチャーに転向しました。中学、高校でも経験は全くなかったと?

松本: 中学ではサードとセカンド、高校(東海大翔洋)ではサードでした。中学時代に所属していた神戸須磨クラブでは飯田優也(福岡ソフトバンク)がピッチャーをしていました。2学年下には野間峻祥(広島)もいましたね。正直、2人とも中学時代は、たいしたことない選手だったんです。そういう選手がみるみる伸びて、夢をかなえているのは刺激を受けています。

――ピッチャーに転向したいきさつは?

松本: 社会人の軟式野球のチームはできたばかりで、人数が9人しかいなかったんです。監督から「オマエ、やってみるか」と言われました。野手としては、自分のレベルがだいたいわかって、これ以上は無理だと感じていたので、ピッチャーとしてイチかバチかやってみようと始めました。