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攻めより守りを固める賢者の「投資術」
絶対に避けたほうがいい金融商品とは?
これからは海外不動産投資も身近なものに〔PHOTO〕gettyimages

世界経済の混乱は当分続きそうだ。いつ次の暴落が訪れるかわからない。いま一度自分の資産のリスクを見直しておきたい。

「一つのカゴ」には盛るな

「これだけ株価や為替の値動きが激しいなかで、資産を防衛するためには、まず投資の基本に立ち返ることが大切です。

欲をかいてリスクの高すぎる商品に手を出していないか、きちんと分散投資ができているか、改めて確認するいい機会でしょう」

こう語るのは、ファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏だ。

チャイナ・ショックに端を発した世界同時株安の影響で、日経平均は一時、1週間で2500円以上も下落した。自分の保有している資産が大きく目減りするのを見て肝を冷やした向きも多いだろう。紀平氏が続ける。

「投資の格言に『卵は一つのカゴに盛ってはいけない』というのがありますが、分散投資は投資の基本中の基本です。リスクをうまく分散しておかなければ、今回のような急落の際に資産が大きく目減りします」

ではどのようにリスクを分散すればいいのだろうか? 退職金をもらって手元資金が3000万円ある60歳のケースを考えてみよう。

まず資産の3分の1にあたる1000万円は、当面の生活資金や家の修繕など不意の出費に備えて現金で保有しておくのがいい。残りの資金のうち半分(1000万円)で元本保証型の債券を買うといいだろう。

「国が発行する個人向け国債の『変動10年』型がいいでしょう。国債はリスクが低く、代わりに金利も低いのですが、元本保証されているので、いざというときにも安心です」(紀平氏)

そして残る1000万円を様々な金融商品に分散して投資するのが王道の投資術だと言える。

「アベノミクスの失速や'17年4月に予定されている消費増税による景気減速といったリスクを考えると、すべての資金を国内の資産に投資するのは危険です。資産を分割して国外の株や債券にも資金を回すべきです。そうすれば急な為替の変動があったとしても、影響は相殺されます」(紀平氏)