賢者の知恵
2015年08月28日(金) フライデー

貧しさゆえに娘を殺した
シングルマザーの慟哭
〜銚子市・女子殺害事件の真相

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亡くなった可純さんの小学生時代の写真。おしゃれが好きな、明るい女の子だったという

冷蔵庫に積まれた督促状

「執行官が部屋に踏み込んだとき、松谷被告は放心状態で、殺してしまった可純(かすみ)さんの頭をなでていました。二人がいた居間のテレビには、可純さんが映る運動会の映像が流れていたといいます」(地元紙社会部記者)

昨年9月24日、千葉県銚子市の県営住宅で、実の母(松谷美花被告)が中学2年生の娘(可純さん)を絞め殺すという事件が発生した。その4日前に行われたばかりの中学校の運動会で、娘が使っていた赤いハチマキでクビを絞めるという、凄惨な犯行だった。

「遺体発見時、可純さんはTシャツとズボン姿で居間として使っていた6畳間に倒れていました。遺体の損傷は4ヵ所。顔面は赤紫色にうっ血していたようです。

現場は6畳の和室が二間、4畳半の計3部屋ですが、4畳半の部屋にはアイドルのポスターが貼られていた。おそらく、そこが可純さんの部屋だったようです」(同)

冷蔵庫の上には、家賃の督促状が積まれていた。この母子は、極度の困窮状態に追い込まれていたのだ。

松谷美花被告(44)は’02年に夫と離婚、各地を転々としながら13歳の可純さんを育てており、7年前から銚子市の県営住宅に住んでいた。 隣町の給食センターでパート職員として働いていたが、時給は850円、年収はおよそ100万円で、児童扶養手当とあわせても月収はおよそ12万円に過ぎなかった。

県営住宅の家賃は1万2800円だったが、2年以上にわたって家賃を滞納していたため、行政による部屋の明け渡し強制執行が行われることになっていた。強制執行のまさに当日。松谷被告は、自らの手で、実の娘を殺めてしまったのだ。

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