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なぜ幼稚な政治家ばかりが増殖するのか
〜大人になれない国ニッポン

東アジアの「トホホ」な国々(3)日本編
〔PHOTO〕gettyimages

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自民党議員の知的レベルがまずい!

「最近、自民党議員の知的レベルが猛烈に下がっていると感じます。国会でも、野党議員に痛いところを突かれると、急にソワソワし出す。議論をしても『お前の指摘はレッテル貼りだ!』と『逆レッテル貼り』をし、反対する人を感情的に罵るから話にならない。

私は今年6月に行われた憲法審査会や安保特別委員会に呼ばれ、国会で意見を述べました。その時も、自民党の議員はクターっとだらしなく席に座り、ロクに話を聞いていなかった。私を含めた憲法学者が『安保法案は違憲だ』と言うと、途端に焦り出す始末です」

憲法学が専門の、小林節・慶応義塾大学名誉教授はこう言って呆れる。

口を開けば暴言を吐き、ものを書けば無知をさらす。このところ世間を騒がせている、自民党議員の信じがたい言動の数々については、すでにご存知の読者も多いだろう。

〈SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしてるが、彼ら彼女らの主張は「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ〉

7月末、武藤貴也衆議院議員(36歳)が自身のツイッターにこう記し、大バッシングを浴びた。

〈人殺しを拒否することは利己主義ですか?〉

〈戦争に行くことが前提の発言にしか見えない〉

〈総理や議員の人たちは戦争に行かなくてもいいんだもんね〉

ネット上には、このような武藤氏への批判が今なお溢れている。だがその一方で、彼の言い分に同調し、賛同する声も、ちらほらとではあるが上がっている。

〈在日左翼の難癖、揚げ足取りに負けないで〉

〈多くの国民がまだ「戦争恐怖症」という精神疾患にかかっている〉

〈左翼の幼稚な考えと攻撃にめげずに頑張ってください〉

武藤氏に批判された、安保法案に反対する学生団体「SEALDs」の女性メンバーが言う。

「武藤議員にしても、その発言に同調する人たちにしても、どうして『もし戦争になっても自分は関係ない』と言い切るのか、自分の暮らしや命が脅かされる可能性を勘定に入れないのか、私にはまったく理解できません。こんなことを口にして、政治家を辞めずに済むというのも信じられない」

武藤氏とその支持者は、彼らのことを「幼稚」で「自分勝手」だと、根拠も示さずに切って捨てる。それどころか、二言目には「在日」とヘイトスピーチが出てくる。本当に「幼稚」なのはどちらだろうか。

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