緩い地盤、水害の危険……「北千住リスク」について考える
【物件選びの知恵018】

北千住界隈は広大な「低地」

住みたい街2015【物件選びの知恵008】でお話した土地条件図。前回は、この土地条件図を見ながら渋谷の街のリスクを見てみたが、今回は北千住を眺めてみたいと思う。

土地条件図とは、防災対策や土地利用・土地保全・地域開発等の計画策定に必要な、 土地の自然条件等に関する基礎資料を提供する目的で、 昭和30年代から実施している土地条件調査の成果を基に、 主に地形分類(山地・丘陵、台地・段丘、低地、水部、人工地形など)について示したものだ。

地盤の緩い土地に住むということは、豆腐の上に暮らすようなものという話をしたが、こうした地盤の良し悪しを含め、地形分類から推測することも可能な地図なのだ。

地形は大きく分けて「山地」「丘陵」「台地」「低地」の4つに区分されるが、北千住界隈は東京東部の広大な「低地」に立地する。

「低地」は、氷河期と温暖化の繰り返しによる海水面の変化で、侵食と堆積が繰り返されることで形成された地形であり、地質年代的に新しい沖積層(いわば豆腐のように柔らかい地質)で構成されている(一方、台地などは、地質年代的には古いので、固い地盤となる)。

平坦な北千住エリア

さて、次の地図が、北千住駅界隈の土地条件図である。これは、国土地理院のホームページで見ることができる。http://www.gsi.go.jp/

前回、渋谷駅界隈の土地条件図をご覧頂いているが、全く様相が異なる。

渋谷駅界隈は、台地と谷と盛土地(川の流域)が入り組み、カラフルな色彩だ。オレンジ色に塗られた「台地」、薄い黄色の「盛土地(土を盛って造成された平地及び斜面)」、赤紫色の「切土地(台地を切り開いた平地)」、薄い緑色の「凹地・浅い谷(台地・段丘などに細水流や地下水の働きによって出来た低い所)」などが入り組んでいる。

地理院地図 土地条件図(渋谷駅界隈)


一方、北千住は、薄い黄色の「盛土地」と黄色い「低地の微高地」の二種類しかないシンプルな形になっている。

地理院地図 土地条件図(北千住界隈)