なぜ韓国は「美容整形大国」となったのか
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韓国で医学部生に最も人気のある診療科の一つが形成外科です。その根底には、美を追求する国民意識があります。

なぜ韓国では美容に対する意識が高いのか?

韓国での美容外科、美容医療の発展の根底には、美に対する韓国人の関心の高さがありますが、これは韓国が「美容整形大国」「美容整形先進国」などと言われるずっと前から存在する価値観の一つではないかと考えます。

韓国では子供の頃、もっと言えば生まれた時から、容姿や外見を評価されます。男女限らず、この子は美男だ、美女だ、あるいはその逆も、歯に衣を着せず周りからはっきり指摘されます。それは幼少時から大人になるまで続き、褒められるにしろそうでないにしろ当然強く意識するようになるでしょう。

人間は様々な環境、仕事の中で、自分の個性や能力を持って評価されるものですから、外見だけにこだわり続けることはありません。しかし、潜在意識の中に容貌に関する価値観は持ち続けます。

韓国のように価値評価の中で外見の占める割合が高いと考えられている社会では、特に女性の場合、美を追求することが自己価値を上げると考えるのも当然と言えば当然です。

最新の美容法や化粧品が広がる以前から、民間療法的な美容法や美肌法が多くあるのも、韓国女性が昔から美容に高い関心を持ち、実践してきた証拠でしょう。

形成外科が人気、国の観光事業にも

美容に対する関心と需要に後押しされるように、韓国における形成外科は瞬く間に人気の科目となり、目指す研修医も増えました。

日本の場合、大学の医学部を卒業し医師国家試験に合格すれば、何科を専攻するかは本人が自由に選択できます。しかし、韓国では専門医の数を厳格に管理しているため、人気の科に希望しても必ずしも思い通りにはなりません。