防犯、防災、子育て支援・・・物件選びに役立つ「認定制度」をご存知ですか?

【物件選びの知恵017】
【PHOTO】gettyimages

マンション選びに役立つ「行政の認定制度」

マンションの中には、建設時に快適な暮らしを送るためにさまざまな工夫を施している物件があるが、一般に、住まいを探すときにはマンション設計などに詳しい人でないとなかなか細かな配慮まで気づくのは難しい。

たとえば防犯対策。最近のマンションは分譲・賃貸ともにエントランスにはオートロックドアを設け共用部分に立ち入りづらくする配慮は当たり前であり、防犯カメラなどの設置も珍しくないため、マンションは防犯性が高いと考える方が多い。

ただ、これら以外にも部外者の侵入やマンション内での犯罪やいたずらなどを抑止するために施したいことはたくさんある。そして実際、見た目には気づきにくい防犯対策を施しているマンションは存在する。しかし、よほどマンションの犯罪・いたずらやその対策に詳しい人でない限り、ぱっと見では気づくことは難しい。

こういった、見た目ではなかなかわかりにくいマンションの機能をユーザーに情報提供しようと、行政などが主導で、特定のジャンルについて基準を満たす仕様設計となっているマンションを「認定」する制度が設けられている。行政又は行政と連携する公益法人などのホームページで認定基準や認定物件を紹介しているのだ。

しかしながら、あるジャンルに関するマンションの認定制度を設けている行政区は多くない。そのため、これらの認定制度は物件を探すためというより、「現地を見学するときに見ておきたいポイントが何かを学ぶ」ために認定基準を活用するのがお勧めだ。ここでは、マンションの代表的な認定制度を紹介する。

①防犯優良認定

防犯性に優れたマンションを認定するため、公益社団法人日本防犯設備協会、公益財団法人全国防犯協会連合会、財団法人ベターリビングが国土交通省や警察庁の指導を受けて認定基準を作り、いくつかの都道府県においてその基準をもとにした認定制度が設けられている。

(認定物件に求められる設計の抜粋)
・エレベーターホールは、共用玄関又は管理人室等からの見通しを確保
・共用玄関、共用玄関の存する階のエレベーターホール及び共用メールコーナーの照明設備は、50ルクス以上の照度を確保
・防犯カメラを設置する場合は、見通しの補完、犯意の抑制等の観点から有効な位置、台数等を適切に配置
・共用廊下に面する住戸の窓は、防犯建物部品等のサッシ及びガラス、面格子その他の建具を設置
・住戸のバルコニーは、縦樋、階段の手摺等を利用した侵入が困難な位置に配置

多くのマンションでの犯罪、いたずらは外やマンション居住者から見えにくい場所、暗い場所といった人の目が届きにくいところで起きる。それらを防止するマンション設計のポイントが各基準に盛り込まれている。上記以外の認定基準については、下記サイトで確認できる。

なお、認定された物件にはそれぞれ認定マークが付与されるとのこと。実際に認定されているマンションを見学に行ってみるのもいいだろう。

(参考)
東京防犯優良マンション(東京防犯協会連合会)
http://toboren.sakura.ne.jp/
愛知県防犯優良マンション(愛知県建築住宅センター)
http://www.abhc.jp/jigyo/bouhan/index.html
兵庫県防犯優良マンション(兵庫県防犯設備協会)
http://www.bouhan.org/mansion.html
神奈川県防犯優良マンション認定評価基準(神奈川防犯協会連合会)
http://www.kanagawa-bouhan.jp/common/pdf/sekkeinaiyou.pdf#search='%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C+%E9%98%B2%E7%8A%AF%E5%84%AA%E8%89%AF%E8%AA%8D%E5%AE%9A_