新白河原人15 丸太小屋をつくる7
〜3/4丸太

【特別公開】守村大『新白河原人 遊んで暮らす究極DIY生活』

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丸太小屋をつくる7 3/4丸太

丸太材を半段ずつずらして交差させ、順繰りに組み上げるのが丸太小屋の壁組みの原理。

前回、丸太の半割り作業をした。今般は、その半割り丸太と直交する3/4丸太の製材を行う。半割り丸太と3/4丸太は壁組みの最下部にあって土台と接する重要な部材といえる。3/4丸太は、土台との接辺を150mm以上確保し、なおかつ、半割り丸太の倍の高さを求められるので、手持ちの丸太材の中でも大径のものを使用する。いちばん太いのが良い。

半割りに際しては、チェーンソーが切れなくなって難儀し、無様に大騒ぎしちまったので、今回は、キッチリとチェーンソーのメンテナンスをしてから事に臨むぞ。

私は今、チェーンソーの機関部の点検をしている。自動車も、バイクまでもが、最近は機関がコンピューター制御になっていて、素人はいじってみたくてもとても手を出せるシロモノでなくなっている。突き放された感じすらして、私などははなはださびしい。その点、チェーンソーは至って単純な構造で好もしい。エンジンカバーを外すとかわいらしいキャブとエアクリーナーが覗いてニコニコしてしまう。クラッチ、スプロケ、ソーチェーンの機構も単純明快でほのぼのする。ああ、機械がここにあるぞと安心する。いじってほしいと言われている気になる。

各パーツの汚れを落としてグリスアップ。プラグのカーボンを掃除してやる。そんでもって、意味もなくナデナデと愛撫してしまったりして。ソーチェーンの目立ては重要だ。きれいに研いだ刃により作業効率は上がるし、燃費もよくなる。楽しいな、幸せですらある。

チェーンソーは、オヤジの男の子ごころを刺激するオモチャでもあるぞ。しかも、この道具を駆使して家屋が建ち上がるとなれば、素人が達成できる最大の事業であると、鼻息も荒く考えている私。ふんがっ。大胆な遊びで、等身大の夢じゃ。

メンテのかいもあり、3/4丸太の加工は無難に完了。

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守村 大(もりむら・しん)
1958年生まれの漫画家。モーニング(講談社)にて連載された『万歳ハイウェイ』『あいしてる』『考える犬』など、代表作多数。現在東北新幹線・新白河駅から車で10分の里山で開墾生活をしながら、モーニングにて『新白河原人』の漫画版『ウーパ』を連載中。

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講談社 定価:1,500円(税別)

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