説明力を磨くヒントは「熱湯コマーシャル」にあり! 15秒で言える"結論の一文”をまず決めておこう
「ビジネス説明力」養成講座【第2回】
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プレゼン力を磨いても、説明力は身につかない

コミュニケーションは、独り言ではありません。必ず相手がいます。相手に自分が思っていることを伝えるのがコミュニケーションです。相手があることなので、限られた時間で的確に伝えなければいけませんし、相手が理解しやすいようにわかりやすく伝えなければいけません。

ただ、「相手に伝える」といっても、演説のように一方的に伝えることとは、また違います。演説は「自分が伝えたいこと」を一方的に発言するだけです。それはそれで意味がある行為ですが、でも、"コミュニケーション"とは違いますね。

また、立ち止まって街頭演説を聞く人は少数派です。総理大臣など超有名人が演説をしていれば別ですが、一般人が演説しても、道行く人の足を止めるのはかなり難しいです。

その演説の内容がくだらない、意味がない、ということではありません。そうではなく、「その話をその場で求めている人が少ない」ということです。

つまり、自分の話をコンパクトにまとめれば聞いてもらえる、ということではないわけです。「自分が求められている内容」を話さなければ、相手は聞く耳を持ってくれません。

また、一方的なプレゼンテーションも、"コミュニケーション"ではありません。いくらプレゼンテーションがうまくても、日常の説明がうまいとは限りません。プレゼンと説明は違うからです。

では、何が違うのか? 一番大きな違いは、「あなたが、今から話をするということ」と「あなたが今から話すテーマ」についいて合意が取れているかどうかです。

プレゼンテーションでは、聴衆者は、プレゼンターがプレゼンすること(話をすること)に合意済みで、そこに座っています。そして、プレゼンターが話すテーマもある程度、事前にわかっています。例えば、新商品提案、事業計画、などです。

プレゼンターも、当然、事前に準備をします。誰に対して、どんな目的のプレゼンをするか、しっかり明確に決めた上でプレゼンを始めますね。つまり、「誰に対して話をするか」「何を伝えるために話をするか」が明確になっているのです。

ですが、日常の説明の場で、この事前準備をするとは限りません。だから、プレゼンスキルがあっても、説明がうまくできない人がいるわけです。もちろんプレゼンスキルは重要です。しかし、それさえあれば、わかりやすく説明できるようになるかというと、そうではないのです。