新白河原人10 丸太小屋をつくる2
〜材木市場で丸太材を60本購入

【特別公開】守村大『新白河原人 遊んで暮らす究極DIY生活』

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丸太小屋をつくる2 材木市場

口径30cm程の丸太材を用い、前回つくった基礎の上に、3間×3間(5・
4m×5・4m)の単純な箱型の丸太小屋を、独力で組み上げようと考えている。

もっと大型で複雑な構造のものを思い描いてもみたが、いいかげん年食って欲張るのも疲れたし、省エネの時代だし、消費経済からの脱却などと嘯いている手前もあるし、ここは謙虚に慎んで、自分の実力相応の寸法を想定した。それでも概算で60本もの丸太材を要することになる。

ところで、肝心の丸太はどこで入手したらよいのだろう。私のお山の杉の木は25年生で、残念ながら今回の計画では役に立たない。ホームセンターにはない。製材所はちがうよな。森林組合に足を運んだら、門前に「小売りはしてません」の立て看板。考えあぐねて知り合いの大工さんに相談したら、「材木市場がよかっぺよ」と、助言していただいた。

なんと、市場である。一般的には野菜とか肉・魚を扱う商い場のことだろうが、材木・丸太にもそれを専門に扱う市場があるのでした。

福島県塙町、林業の盛んなこの町にある市場を、こわごわと畏まって訪ねた。大工さんでも建設業者でもない漫画屋の戯言を、マトモに取り合ってくれるものか少しく不安。応対してくれたオジサン(私より若いかも)は、私の話をニコニコと聞いてくれて、

「ない」

と、言うた。「売らない」、「そんなものはない」という意味ではなく、原木丸太の規格は2mから4mまでで、私の言う6mサイズになると特殊材ということになり、必要に応じて伐り出すらしい。

早速、その場で電話をかけて、伐採してくれる山師さんから搬入のトラックの手配までしてくれました。どうもありがとう。

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守村 大(もりむら・しん)
1958年生まれの漫画家。モーニング(講談社)にて連載された『万歳ハイウェイ』『あいしてる』『考える犬』など、代表作多数。現在東北新幹線・新白河駅から車で10分の里山で開墾生活をしながら、モーニングにて『新白河原人』の漫画版『ウーパ』を連載中。

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講談社 定価:1,500円(税別)

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