イギリスでは「奨学生」はステイタス!? お金が理由で留学をあきらめるな!

オックスブリッジの奨学金案内

2015年08月11日(火) オックスブリッジ100人委員会

「オックスブリッジの流儀」連載も、全50回のうち47回を終え、残すところあと3回となりました。今回から2回にわたり、留学生にとって最重要課題の1つである「奨学金」について掘り下げるべく、オックスフォード大学・ケンブリッジ大学の留学生に向けた奨学金財団を運営する方のインタビューをお届けします。第一回は、BCJA(ブリテッシュ・カウンシル・ジャパン・アソシエーション)のみなさんに話を聞きました。

右から、青柳昌宏氏、西田宏子氏、白鳥令氏、斉木臣二氏(以上BCJA)、城口洋平、羽生雄毅(以上、「オックスブリッジの流儀」編集委員)

BCJAはどんな奨学金制度なのか

1960年代、まだ船でしか渡英できない頃から始まったブリティッシュ・カウンシル奨学金です。資金は英国政府が出し、日本人が英国で研究することを支援することで、日英のアカデミックな交流を目的として始まりました。第一次対戦前はセシルローズ(英国政治家)が設立したローズ奨学金の対象国の1つでしたが、第二次大戦勃発により解除されました。

1934年に設立されたイギリスの非営利団体。イギリス政府により設立された公的な国際文化交流機関であり、各国における英語の普及やイギリスと諸外国の間の教育・文化交流を目的としている。ロンドンに本部を有し、世界100カ国以上に事務所を置いて活動を行う

アメリカやシンガポールなど親英国向けの奨学金。クリントン元大統領なども奨学生で有名

戦後、ブリテッシュ・カウンシル奨学金が始まりましたが、1990年代半ばに、日本経済が豊かになってきたことを背景に中止になりました。米国向けのフルブライトも同様に資金援助を中止しましたが、日本政府が支払う形でフルブライト奨学金は継続されました。しかし、ブリテッシュ・カウンシル奨学金は残念ながら日本政府の支援を受けられず廃止になってしまい、日本の学者は英国で研究できなくなってしまいました。

このままでは「経済は先進国でも、学問は後進国になる」という危機感から、白鳥令、西田宏子、青柳昌宏といったブリテッシュ・カウンシル奨学金での英国留学経験者たちが発起人となり、寄付者を募りBCJAを設立しました。特に、白鳥は、日英の大学で教授をしており、両国に対する知見と人脈をもっていました。若いころに英国で学ばせてもらったことに対する「鶴の恩返し」という理念でやっています。

BCJA発起人でありオックスフォード大学留学経験のある白鳥令氏の話はユーモアにとみ、迫力がありました。



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