【ダイエットの新常識】
運動しても、痩せません! ジムに通うぐらいなら、キッチンで食事を作るべき

The New York Timesより
〔PHOTO〕gettyimages

文/アーロン E.キャロル(インディアナ大学医学部教授)

30分のジョギングで消費カロリーは意外と少ない

「ビゲスト・ルーザー(※)」は、わが家で人気のテレビ番組のひとつだ。

(※)アメリカNBCの素人参加型の高視聴番組。最も大きく(The Biggest)、体重を減らした(Loser)人が勝者となる

こんなに厳しく減量させる様子は見たくないという人もいるかもしれないが、人生のコントロールを取り戻したいと願う肥満体の人の中には、この番組に勇気づけられる方もいるだろう。

しかし、少なくとも私は、この番組が運動を強調しすぎる点に不満を持っている。健康的な体重に近づくには、運動をするよりも食べないほうがはるかに重要だからだ。

こう考えてみるといい。もし太りすぎの人が、身体が燃焼しているよりも1000キロカロリー余分に摂取していて、そのエネルギーバランスを保ちたければ、運動すればよい。

しかし、運動で消費できるカロリーは、多くの人が考えているよりもずっと少ない。30分間のジョギングや水泳での燃焼量は350カロリーだ。肥満体であれ健康体であれ、毎日30分間の激しい運動を続けるのは難しい。やってもせいぜい週に数回が限度だろう。

メディアはあらゆるところで、もっとアクティブになるべきだと声高らかに叫んでいる。肥満が蔓延した原因は、学校の体育の授業がなくなったからだと嘆き、体重管理を適切に行うには運動が必須だと改めて強調される。ミシェル・オバマによる「レッツ・ムーブ」では、体重オーバーや肥満対策の重要な要素として、運動に焦点があてられている。

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