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生保、薬代、贈答、葬儀代…
老後に「削っていいカネ」「削ると後悔するカネ」

70過ぎたら、おカネがどんどん出ていく【後編】
楽しいカラオケ大会も度重なると出費が痛い〔PHOTO〕gettyimages

【前編】はこちら

思いがけず積み上がってしまう70過ぎからの出費。さらに今後は実質的な年金支給額引き下げの時代がやってくるなど、不安は尽きない。一方で人生の最終盤 に何もかも節約、節約と切り詰めていては、あまりに味気ない。いったい、どうすればよいのか。経験者たちの声に耳を傾けてみよう。

放置してしまいがちな生命保険料

東京・杉並区在住の佐藤道夫さん(78歳・仮名)は一昨年、利用している複数のクレジットカードの利用明細表を並べて、支出を見直したという。気付いたのは、「年会費」がやたらと多いことだ。

「デパート系のカードには、年会費数千円というのもありました。妻も昔は都心のデパートに買い物に行っていたけれど、最近は近所のスーパーくらい。私は私で、現役時代に格好をつけてゴールドだプラチナだとランクの高いカードを作っていましたが、年会費だけで10万円以上かかるものもあった。そこで不要なカードをどんどん解約して、使いでのあるものだけに整理したんです」

これだけで年間12万円ほどが削れたという。

また、多くの人が現役時代のまま放置してしまいがちなのが、生命保険料だ。世田谷区在住の笹原洋二さん(70歳・仮名)は、「子供も自立して自分で稼いでいるのだから、毎月生命保険料を払うのはもったいない」と考え生命保険を解約。ついでだからと、妻が加入していた簡保も解約した。

「ところが、妻の簡保については大失敗。子供が中学生だった40代のとき、'80年代末に掛けはじめたものだったんですが、あとで聞いたら、これは世間で『お宝保険』と呼ばれていて、解約したのは大損だったというんです」(笹原さん)