国際・外交
ついに金正恩に親書が渡った!
日朝「拉致問題」水面下の交渉はここまで進んでいる

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首相動静に書かれなかった極秘情報

やはり日朝両国の間で「何か」が蠢動している――。5月以降、モンゴルを介在とした日朝間の水面下の動きは尋常ではない。

日本、北朝鮮、モンゴルのこの間の表と裏の動きをクロノロジー風にまとめてみよう。端緒となったのは、筆者が主宰する情報誌『インサイドライン』(5月25日号)がスクープした今井尚哉首相秘書官(政務担当)のモンゴル極秘訪問であった。以下、時系列で紹介する。

5月14~16日:今井秘書官がソウル経由で首都ウランバートル入り。飯島勲内閣官房参与同行。

6月22~28日:モンゴル外務省のバヤルムンフ・アジア太平洋局長が北朝鮮を訪問。

6月23日:フレルバータル駐日モンゴル大使が外務省詰め記者団と懇談。「(今井秘書官は)行っていないことになっています。察してください。(日本人拉致問題について)今、発表できる段階ではありませんが、いい結果をもたらすことを期待しています」と発言

7月8~10日:モンゴルのガンホヤグ外務次官が大統領特使として訪朝、エルベグドルジ大統領の金正恩第1書記への親書と贈り物を持参。バヤルムンフ・アジア太平洋局長が同行。

7月13日:外務省の伊原純一アジア大洋州局長が午後だけで3回、首相官邸を訪問。そのうちの1回は安倍晋三首相に報告のため面会しているが、翌日各紙朝刊の「首相動静」に掲載されなかった。

7月15日:内閣国家安全保障局が、谷内正太郎局長が16~18日の中国訪問の帰途、モンゴルを訪れると正式発表。

7月15日:ピョンヤンで北朝鮮の海外駐在大使会議が開催され、金正恩第1書記が出席。

7月16日:谷内国家安全保障局長が訪中、同日夜、北京市内の釣魚台国賓館で楊潔篪国務委員(副首相級)と夕食を交え5時間半会談。

7月17日:谷内局長、国防部迎賓館で常万全国防相と会談。その後、中南海に李克強首相を表敬。

そして、谷内局長はモンゴルへと飛ぶ。