【沿線革命053】
もう遅延はゴメンだ
「線路に人立入」と「ダイヤの乱れ」はこうして防げる

阿部 等

不審者検知・追跡システムを線路上にも

 以上により、「線路に人立入」以外の原因によるダイヤ乱れを相応に減らせるが、本丸である「線路に人立入」によるダイヤ乱れを減らすには至らない。

 豊肥線で線路に横たわった男性の上を列車が通過した事象に関して、日本テレビ「news every.」の取材を受け、さる7月27日の番組に録画出演した。

番組では、以下をお話した。
 ・踏切内には障害物検知装置が設置されている
 ・それ以外の線路上には異常を見つける仕組みがない
 ・防犯カメラを設置して異常を検知できるようにすべき
 ・異常が解除されたことを検知できることで運転見合わせを最小化できる

【049】【050】で提案した不審者検知・追跡システムを導入した「人手とハイテクを連携させた警備体制」は、駅構内と列車内を対象とした。それを拡大して線路上も対象としようという提案である。

不審者を防犯カメラで検知し追跡する(クリックして拡大、国交省 鉄道局HPより)

【049】と【050】に、自らの実体験に基づき、以下のように書いた。
 ・終電と初電の間、線路上を軌道自転車で行き来する警備に何回も従事した
 ・対象とする膨大な設備量に対して人手主体の警備の無力さを痛感した
 ・沿線への監視カメラ設置は、当時では高額で投資対効果が見合わなかった
 ・カメラ・通信設備・動画記録装置・画像解析システムとも大幅に低額となった

沿線へ監視カメラを設置してネットワーク化し、異常者を検知・追跡するシステムを導入したい。それは、「線路に人立入」の検知と鉄道テロ対策の両面に有効である。

新生・ブルーバックス誕生!