「僕らは戦後100年になったとき、100年間戦争してこなかったという祝いの鐘を鳴らしたい」
SEALDsデモの現場で何が起きているか
〔PHOTO〕gettyimages

歴史を変えるリズム

まるでロックコンサートのようなデモ

現場に身を置かないと、わからぬ熱気というものがある。衆院特別委で安保法案が強行採決された7月15日の夜、国会正門前の集会でそれを痛いほど感じた。ひょっとしたら、この熱気は歴史を変えるかもしれない。

主催者は、安保法案を「♯本当に止める」を合言葉に集まったSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)だった。合言葉の「♯」(ハッシュタグ)はツイッターで検索しやすくするための記号である。

今年5月、東京の私大生らを軸に結成された。メンバーは関西グループを含め約250人とされるが、本当のところは誰にもわからないのではないか。というのもデモや集会をやるたび参加者が急増し、全国各地に運動が広がっているからだ。

15日の国会前にはSEALDsの呼びかけで数万人が集まった。老いも若きも、男も女も、目の不自由な人も、車椅子の人もである。皆がコールに合わせて「国民なめんな!」「勝手に決めるな!」と叫んでいる。

誰もが真剣な面持ちで、しかも楽しげだ。若い女性が大勢いるから場が華やぐ。心が躍る。まるでロックコンサートの会場にいる気分だ。いや、広々とした野原にいて爽やかな自由の風に吹かれているみたいだ。

私は人の渦に呑み込まれながら思った。若いってこんなに凄いことだったんだな。今やSEALDsは万人の共感を呼んでいる。機動隊に石や火炎瓶を投げることしか頭になかった私たちの世代とは大違いである。

何よりショックを受けているのは、ヘイトスピーチをばらまくネトウヨ諸君(その中心は40代だ)だろう。第2次安倍政権が誕生して我が世の春を謳歌していたのもつかの間、もっと若い世代の運動に軽々と乗り越えられてしまったのだから。

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