原油、金、通貨が一気に下落
新興国の景気を不安定化する中国の減速、アメリカの利上げ

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中国経済の減速が世界をかき回す

足許の金融市場では、株式、原油、金、銅等の商品、新興国や資源国の通貨が下落している。株価の下落は、不安定な企業業績を意味するだろう。そして、商品市況の下落は、世界経済の低迷による需要が低下を見込んだものと考えられる。

世界経済を見回すと、新興国の景気に不透明感が鮮明化している。その背景には、中国の減速懸念が高まっていることがある。世界最大の人口を抱える中国経済の減速は、世界的な需要の落ち込みにつながる可能性がある。

もう一つ忘れてはならないポイントは、米国の利上げが近づいていることだ。金利引き上げによるドル高傾向に繋がり、資源価格や各国の不安定な株価や、対ドルでの通貨下落につながっている可能性がある。

利上げ観測が高まる中、なぜ長期金利が低下するのか

米国の利上げに対する市場の見方は、15日のイエレンFRB議長の議会証言に支えられている。この証言で、イエレン議長は明確に、年内の利上げが適切だと述べた。その発言を受けて、米金利は緩やかに上昇した。しかし、足許で米国の長期金利は低下に転じている。

金利低下の要因として、2つポイントが指摘できる。米国の企業決算の動向と、ディーラーやヘッジファンドによる国債空売りの買い戻しだ。

今のところ、米国主要企業の決算は総じて低調だ。それは、ある程度まで事前に予想されていたこともあり、あまり大きなインパクトにはなっていない。むしろ、低調な企業業績は、金利上昇を抑えるファクターになっている。