マイクロソフトは「Windows 10」で往年の輝きを取り戻せるか?
マイクロソフトのホームページより

マイクロソフトの最新OS「Windows 10」が来週29日(水)にリリースされる。従来、Windowsは有料で提供されてきたが、今回の最新バージョンは(一般消費者に対しては)無償で提供される。つまりユーザーはインターネットから無料でWindows 10をダウンロードできる。

Windows 10にアップグレードできる対象機種は、Windows 7、あるいはWindows 8.1が搭載されている端末に限定される。また無料でアップグレードできる期間は、来年の7月28日までの1年間だ。ただし、場合によってはアップグレードした後、何らかの不具合を生じる危険性もあると言われている。その際、古いバージョンに戻せる保証はないので、不用意なアップグレードは禁物だ。

スマホにもWindowsの裾野を広げたい

マイクロソフトは今回、何故、一般消費者向けにWindows 10を無償化したのか? それはWindowsの裾野を、スマホやタブレットなどモバイル市場にまで広げるためだ。

これまでWindowsが主に搭載されてきた端末はパソコンだが、最近はモバイル端末の勢いに押されて、パソコン市場は目立って縮小している。たとえば米ガートナーによれば、今年第2四半期の世界市場におけるパソコン出荷台数は前年同期比で9.5%も下落した。

このためマイクロソフトは2年前にリリースしたWindows 8から、同基本ソフトをパソコンだけでなくタブレットなどモバイル端末にも搭載可能としている。いわゆるマルチ・デバイス対応のOSへと大幅に改造したのである。が、その中途半端なユーザーインタフェースが災いして、かえって同OSの評判を落とすことになった。結果、同社はWindowsの市場をモバイル端末へと広げることはできなかった。

そこで今回、同社は最新のWindows 10を再びマルチ・デバイス対応にして、その仕様をWindows 8よりも洗練させると同時に、無償化することによって普及に弾みをつけたい。もしも、この試みが成功すれば、Windows 10はパソコン、スマホ、タブレット、さらにはゲーム機にまで搭載されることになる。

これはアプリ開発業者にとって、一本のアプリを作れば幾つものデバイスに対応できるので利益機会が増す。つまりWindows 10はアプリ開発業者にとって、より魅力的なプラットフォームとなり、彼らの多くを惹きつけることになる。それによりWindows向けアプリが質量ともに充実することになり、ひいてはより多くのユーザーを惹きつけることにもつながる。つまりマイクロソフトは、アップルやグーグルに奪われたモバイル・ユーザーを奪い返すことができるのだ。

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