高岡本州 第4回
「エアウィーヴのコンセプトは"well-being"。文化の継承や発展をサポートするのもそのひとつだと思います」

撮影:立木義浩

第3回はこちらをご覧ください。

高岡 そのむかし、わたしがアメリカの大学でマーケティングの授業を受けたときに、先ほどシマジさんが強調されていた「美しいもの、面白いもの、珍しいもの」とほぼ同じことを教わったのを思い出しました。

シマジ どういう言葉で習ったんですか?

高岡 "easy、special、entertain"、この3つがキーワードでした。つまり人気を博して売れるものというのは、消費者にとっては自分を楽にしてくれ、自分にとって特別な意味を持ち、自分を愉しませてくれる。この3つの要素が肝要だと教わりました。

シマジ なるほどね。雑誌でもそうです。本当に自信を持って自分たちが面白いと思うものを載せない限り、読者は見向きもしてくれません。編集者が自ら興奮するくらいの面白いものを提供することが肝心なんです。

いま伊勢丹のサロン・ド・シマジでは月に1度バイヤー会議を行っているんですが、そこでは徹底的にブレインストーミングをやるんですよ。

セオ シマジさんが週刊プレイボーイの編集長のときにやっていた編集会議みたいなものですね。

シマジ その通りです。会議が白熱するときほど、結果的にその熱が読者に伝わり、雑誌が面白いほど売れるんです。

一度、大西社長にも同席していただいたところ、『このバイヤー会議は面白い。是非毎月参加したい』と嬉しい感想をいただいたんですが、やはり社員たちにとっては社長同席というのは大変なプレッシャーになるようですね。そこで社長には3、4ヵ月に1回くらいの頻度で同席していただくことになりました。