中国を前にさまようアメリカ。双方歩み寄る道はある、ない、どっち?
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アメリカと中国は上手くやっていけるか?
必要なら「封じ込め戦略」再導入の用意すらあると公にせよ

(文/オーヴィル・シェル)

〔PHOTO〕gettyimages

顕在化した中国に対する不安

中国を長い間ウォッチしてきた人にとって、この2年間は不安なことが多かった。中国共産党を習近平が率いるようになり、中国では、鄧小平時代のスローガンであった「改革開放」への真剣な取り組みを望むことが以前にも増して難しくなった。それどころか中国政府は、好戦的ではないものの、独裁主義をミックスしたネオ毛沢東主義を蘇らせている。

確かに習近平とオバマ大統領は会談を重ね、毎年、戦略および経済に関する対話を続けている。しかしそれにもかかわらず、特に中国専門家の間に見られる米中関係の将来に関する失望と悲観論の度合いは、1989年の流血事件以来の高水準となっている。

台湾、チベット、人権、知的財産、通貨政策など従来からある一連の問題に加え、新たな問題も生まれている。中国国内では、公民権や政治的権利の擁護者たちの逮捕、市民社会グループの迫害、学界やメディア、市民社会における言論の自由統制の強化、「普遍的な価値」への攻撃といったことが起こっている。国外においては、中国政府の新たな自己主張による東および南シナ海での紛争に火が付いている。

天安門事件(1989年)---〔PHOTO〕gettyimages

一方で、ハッキングやその他のサイバー攻撃、政治的、社会的活動の迫害、ニュースメディア・ウェブサイトの妨害、中国での仕事を望むアメリカ人のジャーナリストやライター、学者などのビザ申請の懲罰的却下に関する新たな紛争も増大している。

ピュー研究所(The Pew Research Center)によると、好意的に中国を見ているアメリカ人の割合は4年前の51%から、現在ではわずか38%だ。また米中関係強化の推進役である米国商工会議所が実施した最近のアンケート調査では、中国では以前よりも海外企業が歓迎されなくなっているという回答者の割合が、1年前の41%から60%に増加している。

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