「自分の意見を伝えられる子どもに育てる」
【第16回】シンデレラになるためには、灰をかぶらなければいけない

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シンデレラ・ストーリーはお好きですか?

シンデレラにあこがれる女性は多いです。シンデレラ・ボーイという表現すらあります。それほど、みんな、シンデレラに憧れています。

でも、多くの人が知らないのは、彼女の本当の名前は、「エラ」だということ。そして、「シンデレラ」というのは、「cinder (灰)をかぶったエラ」という、イジメのあだ名だということ。あの意地悪な継母からつけられたあだ名です。

シンデレラは電撃的な出会いによって王子様と結婚しました。この誰もが羨む逆転のストーリーに、多くの人が心をときめかすのでしょう。

しかし、シンデレラになるということは、同時に「灰をかぶる(泥まみれになる)生活」を長い間強いられるということです。つまり、シンデレラという名前には、強烈な逆境を経験するという苦難が組み込まれているわけです。

そして、強烈に虐げられている環境にありながら、それでも自分を持ち続ける精神力があってこその「シンデレラ」だったわけです。

シンデレラ・ストーリーに憧れるのであれば、地べたを這いつくばり、他人から灰をかけられるようなことをされても、それでもなお、自分を信じて前へ進み続ける強さが必要なのかもしれません。

この週末、仕事という視点から、自分が何のために生きているのかを改めて考えました。ぼくがやりたいのは、「世の中から『伝わらない、わかってもらえない』をなくすこと」です。

全ての人が、自分が考えていることを、自分の言葉でわかりやすく伝えられるようにしたい。ぼくはそのために活動しています。なかなか思い描いた通りにはいかないけど、それでも前へ進むしかありません。

でも、最初から灰をかぶるつもりでやれば、おおよそのことは「想定内」になりますよね。何が起きても怖くありません。次回、お子さんと一緒に「シンデレラ」を見たときは、そんなことを話してあげてください。