裏社会 企業・経営
アメリカの圧力に屈した?
前トヨタ役員「麻薬密輸でも不起訴」の裏事情

記者会見で終始ハンプ氏を擁護した豊田章男社長〔PHOTO〕gettyimages

不起訴「3つの理由」

罪状は「麻薬の密輸」である。

決して軽いものではない。覚醒剤、ヘロイン、麻薬などの薬物は所持していただけで罪に問われ、起訴され、有罪判決を受ける可能師が高い。それだけ国家は、薬物が社会に与える悪影響を重く見ている。それを「密輸」したのだから起訴して裁判に委ねるのは当然のこと。ところが、東京地検は不起訴(起訴猶予)処分にした。

警視庁組織犯罪対策5課が、トヨタ自動車前常務役員のジュリー・ハンプ氏を逮捕したのは6月18日である。拘留中の6月30日にハンプ氏は役員を辞任。拘留期限の7月8日、不起訴が決まった。

東京地検が処分を下すと、『読売新聞』はその理由として、次の3つを上げた。
①ハンプ前役員に違法性の認識はあったが程度が低いこと
②入手先や使途に悪質性がうかがえないこと
③逮捕後にトヨタの常務役員を辞任し、社会的制裁を受けていること

実は、3つのなかで「本当の理由」は③だけである。トヨタの役員を辞めたから見逃した。それは、同時進行の形で進められていた麻薬密輸事件で明らかだ。

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