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大阪桐蔭「プロで活躍する」ための人材育成法

中田翔・中村剛也・森友哉・浅村栄斗・藤浪晋太郎…
3年目にしてエースの風格が漂う藤浪〔PHOTO〕gettyimages

「大阪を制する者、甲子園を制す」—この言葉は今でも健在だ。主役はかつてのPL学園から大阪桐蔭に代わった。プロ野球界に大砲打者、エースを続々と輩出する強豪の人材育成法に迫った。

型にはめずに伸ばす

チームの連敗をストップする一撃で、後輩に対して貫禄を見せつけた。西武の主砲・中村剛也が1日のソフトバンク戦で歴代2位タイとなる14本目の満塁弾を放ち、10-3と快勝。今季22号で大阪桐蔭高校の6年後輩にあたる日本ハムの中田翔に1本差をつけた(2日現在)。2人を育てた同高の西谷浩一監督(45歳)は、教え子同士が本塁打王を争う活躍に声を弾ませる。

「よく頑張っていると思うし、今の子供たちの励みにもなっています。彼らの地道な努力もあるし、球団に育てていただいている結果だと思います。

本塁打王争いをしている中村と中田には、このまま怪我なく最後まで行ってほしい。2人はウチの学校では一緒にプレーをしていませんが、同じ練習場で汗を流した『家族』。どちらにもタイトルを獲ってもらいたいし、親のような気持ちでみています」

かつてPL、今は桐蔭—。高校野球界の「大阪の雄」の地位は完全に取って代わられた。同高出身の現役プロ野球選手は中村、中田に加え、西武入団7年目の浅村栄斗、同2年目で早くも13本塁打を放っている森友哉、森と高校時代にバッテリーを組み、阪神のエースに成長した藤浪晋太郎など計13人。DeNAの主砲・筒香嘉智らを輩出した横浜高出身の現役選手19人についで2番目に多く、プロ野球界の一大勢力になっている。

創部28年の若い学校がなぜ、プロで活躍する選手を次々輩出できるようになったのか。関西で約15年間、アマチュア球界を見続ける中日・米村明スカウトが分析する。