「自分の意見を伝えられる子どもに育てる」
【第15回】「人のために」よりも、まずは「自分のために」

〔PHOTO〕gettyimages

昨日は、茨城・水戸の小学校で、作文の授業をしてきました。作文を通じて、自分の意見が言える子どもを育てるのが目的です。

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東京駅から、JR常磐線に乗って水戸まで向かう途中、とてものどかな風景が目に入ってきました。緑が本当に鮮やかだったのが印象的でした。

ただ、一つ困ったことがありました。電車の"ガタンゴトン"の音が、ターミネーターの登場シーンの音楽に似ていて、一人で笑いをこらえるのが大変でした(どうしてもニヤついてしまう)。冷静に聞けば、ふつうの"ガタンゴトン"だとは思いますが、一度ターミネーターの登場シーンが頭に浮かぶと、もうダメですね。

今回も3年生の3クラスに1コマずつ授業を行いました。書くのが苦手だと言っていた子供たちも、「スラスラ書けた!」「これで夏休みの宿題も完璧!」とテンションが上がっていて、それを見ていたぼくもテンションMAXでした。

自己主張と自己抑制、どちらが大事?

さて、本題に入ります。

今日の問いかけは、「自己主張と自己抑制とでは、どちらが大事でしょうか?」です。

自己主張する力とは、

・自分がしたいことを主張する
・自分がしてほしいことを主張する
・自分がしてほしくないことを主張する

それができる力を指します。

一方、自己抑制する力とは、

・他人の考えや気持ちに歩み寄る
・我慢する
・待つ

それができる力を指します。

日本では、どちらかというと、「自己抑制する力」を重視する傾向にあります。「人に迷惑をかけないように」「ワガママを言わないように」と子どもたちに言い聞かせている大人が多いのではないでしょうか。

もちろん、自己抑制する力は必要です。しかし、日本人はそれを重視するあまり、自己主張する力が全く備わっていないのでは? とも感じます。

ある方が面白いことをおっしゃっています。

「自己を主張すべき場面でも、抑制すべき場面でも自己を主張するアメリカ」

「自己を主張すべき場面でも、抑制すべき場面でも自己を抑制する日本」

もちろん、全人口がこれに当てはまるわけではありませんが、納得できる表現だと感じました。

社会で生きていくためには、「他者と協調する側面」と「自己の欲求を実現する側面」の両方が必要です。そして、どちらを欠いても、"社会性"は身に付きません。

自己主張する子はワガママ、自己を抑えなければいけない、と決めつけてはいけないと思います。大事なのは、それぞれの力を必要な場面で発揮することだからです。

つまり、抑制すべきときは抑制し、主張すべきところはしっかりと主張する。その両方の力を身につけることが大事なのだと思います。

それでこそ周囲からの信頼も得られ、同時に自分を大切に思える人間になれるのだと思います。

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