敦賀原発巡る調査内容に抗議?
原発の存廃判断にかかわる組織のトップが突然辞任のワケ

川内原発再稼働が近づき、注目を集める原発行政。敦賀原発の破砕帯評価について、ある問題が起こっていた〔PHOTO〕gettyimages

 煮え切らない「辞任理由」

“破砕帯”とは、“活断層”の疑いがあるとされるもの。原子力発電所の敷地内に破砕帯がある場合、それが活断層と認められるかどうかは、原発の存否を大きく左右する。

今月2日の原子力規制委員会の場で、関西電力・美浜原子力発電所の敷地内破砕帯調査に関して、他の原発の調査を担当する専門家らによる「ピア・レビュー会合」(※1)が開かれた。http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/mihama_hasaitai/00000005.html

ピア・レビュー会合とは、原発の敷地内にある破砕帯の調査のために規制委が設置した“有識者会合”でまとめた評価書案について、「第三者の視点から、科学的、技術的見地に基づいているか確認」(※2)するためのもの。上述のように、原発敷地内破砕帯の性格を考えれば、念には念を入れて評価しようということだ。http://www.nsr.go.jp/data/000112882.pdf

ところで、このピア・レビュー会合の座長人事について、その前日付けで、日本地震学会会長の加藤照之氏から日本地質学会会長の井龍康文氏(東北大学大学院教授)に交代することが、規制委の事務局である原子力規制庁から正式に報告された(※3)http://www.nsr.go.jp/data/000112668.pdf
 

先月30日の規制庁記者ブリーフィングで、規制庁の担当課長は「加藤座長の御都合によって交代に至ったというふうに聞いております」と語り(※4)、また、今月1日の規制委の場で、田中俊一委員長は「御本人の申し出もあったということだと思います」と語っている(※5)。※4:http://www.nsr.go.jp/data/000112806.pdf ※5http://www.nsr.go.jp/data/000113213.pdf