外交ブレーンをロシアに派遣
安倍政権の命運を握る
「日露首脳会談」は実現するか

昨年2月に安倍首相とプーチン大統領が会談した際には、大統領が飼う秋田犬「ゆめ」も登場し、和やかなムードだった

地球約17週分の外遊

安倍晋三首相の外交ブレーン、谷内正太郎国家安全保障局長(内閣特別顧問・元外務事務次官=1969年外務省入省)は週明けの7月6日、モスクワを訪問する。ロシアのカウンターパートであるニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記をはじめ、セルゲイ・イワノフ大統領府長官、セルゲイ・ナルイシキン下院議長らウラジーミル・プーチン大統領の側近と会談する。

パトルシェフ氏は、クレムリン(大統領府)の事実上の官房長官である。と同時に、プーチン、イワノフ氏同様旧KGB(現連邦保安庁=FSB)出身だ。谷内氏の訪ロの目的は、言うまでもなく「プーチン年内来日」の日程、及び日ロ首脳会談の中身を詰めることにある。

安倍首相が直面する「安保法制国会」は今、通常国会の会期を95日間延長して9月27日までの最長延長幅となったが、その先行きには暗雲が立ち込めている。こうした想定外の国会審議の現状にある中で、安倍首相は自ら取り組む外交で「成果」を上げて内閣支持率下落に歯止めをかけたいということであろう。

ここで少し「安倍外交」のおさらいをしてみたい。2012年12月に第2次安倍政権を発足させてから今日まで、安倍首相の外国訪問回数は32回、訪問先数は55カ国・地域(延べ71カ国・地域)である。飛行距離は66万1627㎞、地球約16.54周になる(数字はいずれも外務省資料)。

カザフスタンなど中央アジア5カ国は、国会会期の大幅延長が決まるまで8月下旬か9月初めに訪問する予定であった。パキスタンも訪れていない。首相周りは現在、今秋までの延長国会と、それに続く臨時国会会期中に「存立危機事態」が起きない限り、年明け早々に旧ユーゴスラビアのクロアチアと北欧3カ国の訪問を検討している。

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