マニラの財閥オーナーに教わった「労働対価型おこづかい制度」という金銭教育法

2015年07月06日(月) 田村 耕太郎
〔PHOTO〕iStock by gettyimages

家事を手伝った対価を貯金箱に入れるだけ

今年11月にマニラで開催されるAPECで民間議長を務める財閥オーナーに招かれ、彼女の大邸宅での夕食会に参加した。そこでとてもいい話を聞いたのででシェアさせていただく。子供の金銭教育について。東南アジアの財界を代表する彼女も薫陶を受け、彼女たちも自分の子供たちにやってきて素晴らしい効果があったという。

まず子供に、

・義務(しつけ)
・仕事(付加価値創出)

をはっきり区別して教える。

汚さない、騒がない、散らかしたおもちゃを自分で片づける、といったことは「義務」。自分が散らかしたわけではないところを掃除したり、ものを運んだり、郵便物を開けたり、洗濯や料理を手伝ったりしてくれたら、それは「仕事」。

仕事をしたら、その都度、少額のお金を与え、一緒に貯金箱に入れていく。自分で仕事をして稼いだ、自分のお金だ。

貯金箱がいっぱいになったら、中から取り出したお金を持って、一緒に買い物に行き、「何でも好きなものを買っていいよ」といって自由にさせる。

ただそれだけのことだ。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。