ライフ
ピンタレストジャパン定国直樹社長に聞く(第1回)
Pinterestはなぜ、炎上もせず、質のいいコミュニティが担保されるのか?

定国直樹さんと佐々木俊尚さん
メディアの未来についてジャーナリスト佐々木俊尚さんが切り込んでいく本連載、今回のゲストはピンタレストジャパン代表の定国直樹さんです。「画像共有SNS」と誤解されていることの多いサービスですが、 SNSとはまったく違うポジションをとっている「Pinterest」。サービスの意義から検索エンジンではなくディスカバーエンジンとしての立ち位置、ローカライズの難しさ、注目のインタレストグラフまで、あらゆる話が飛び出しました。(文・田中裕子/写真・瀬野芙美香)

Pinterestは「未来」をつくるツール

佐々木 かねてからPinterestにはものすごく注目していたんです。僕自身使っていて非常に楽しい体験をしているし、画像からのサイト誘導率も高いし、アメリカではすでにPinterest上で買い物もできるようにもなった。将来的にはAmazonに代替するようなうなソーシャルコマースのプラットフォームになるんじゃないかな、とすら考えていて。

定国 ありがとうございます。

佐々木 今日は、今後の展望も含めていろいろとお話伺いたいと思います。早速ですが、いま、日本ではどれくらいのスケール感ですか?

定国 まず、Pinterestはもともと2010年3月アメリカで始まったサービスで、およそ5年の歴史なんです。日本では遅れて、2013年10月に法人格をつくりました。

佐々木 定国さんが入社したのはそのときですか?

定国 一ヵ月前の9月ですね。そのときはまだ英語版しかなかったので、ローカライズして日本語版をつくり、11月にローンチしました。ですから、日本語サービスを開始してまだ1年半です。日本におけるユーザー数は、1年間で3倍。ひとまず順調とは言えますが、これからさらに加速させていきたいですね。肌感覚的にも、まだまだ認知が低いことは自覚しているので。

佐々木 Pinterestとはいったいどういうサービスなのか、意味合いをよくわかっていない人も多いでしょうからね。Instagramとなにが違うの? SNSじゃないの? って。

定国 おっしゃるとおりです。よく誤解されるのですが、我々のサービスはSNSではありません。「画像」というくくりでInstagramと似たサービスに思われることもありますが、存在意義がまったく違うサービスなんですよ。まず、Instagramは「過去」に起こったことを、画像をとおして「友達」に伝えるツールですよね。

佐々木 はい。

定国 一方、Pinterestは「自分」が「未来」を計画するときに使うツールなんです。どんな部屋にするか? どんな結婚式にするか? と、インスピレーションを得るために使う。探すのは自分の未来ですから、出来上がったものを友達に見せる必要はありません。もちろん、未来を共有したい人に公開することも可能です。

佐々木 FacebookやInstagramでは「結婚式を挙げましたよ」とみんなにシェアする。Pinterestは、これから挙げる結婚式のための情報を自分のボードに集めていく、と。

定国 そのとおりです。未来のプランニングはPinterest、いま起こっていることはtwitter、完了したらInstagramやFacebook。こう考えるとわかりやすいかもしれません。

佐々木 用途がまったく違うわけですね。

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