スウェーデン発!テロを未然に防ぐ、元警察官の起業家のアイデアとは?

2015年6月25日に開催されたDemo Dayでスピーチする、起業家のアンドレアス・リングさん

過激派に傾倒していく若年層を減らす!

2011年9月11日に米国で発生した同時多発テロ事件や、2015年1月、仏出版社「シャルリー・エブド」のパリ本社が襲撃された事件など、過激派組織によるとみられるテロ事件によって、一般市民の平穏な生活が、たびたび危機にさらされてきました。

比較的治安がよいとされている北欧でも、2010年12月にスウェーデンの首都ストックホルムを襲った自爆テロ事件や、2015年2月、デンマークの首都コペンハーゲンで起こった銃撃事件など、近年、テロ事件が発生。各地域は、テロや犯罪を未然に防ぎ、地域社会の治安維持に努めています。

スウェーデン最南部の都市マルメ(Malmö)で、2014年11月、「Trygghet Innovation」を設立した起業家のアンドレアス・リング(Andreas Ring)さんは、10年以上にわたり、スウェーデン南部スコーネ県(Skåne)の現場でこの課題に取り組んできた、元警察官。

リングさんは、警察官としての自身の経験を活かし、より安全で安心な社会を実現するため、暴力的な過激派に傾倒していく若年層を減らすためのトレーニングプログラム「Radikalisering: Upptäck och förebygg(スウェーデン語で「過激派:発見と防止」の意)」の開発に取り組んできました。

このトレーニングプログラムは、地方自治体のほか、学校をはじめとする教育機関、若者へのサポートに取り組む非営利団体などを対象とし、ワークショップやセミナーといったリアルな場と、いつでもどこからでも学べるオンライン教育を組み合わせているのが特徴。

日常的に若者と向き合う教師やソーシャルワーカーらに、若者が過激で暴力的な思想に傾倒していくプロセスを理解させ、この流れを断ち切るための対策を伝授するほか、犯罪を誘因しがちな環境や条件を体系的にまとめ、"犯罪の芽"を検知する方法などをトレーニングしています。

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